#Y 幼馴染み ページ1
〜 You Side 〜
「ゆまさーん」
Y「んー？」
奥の部屋から顔を覗かせた彼の口からは
生温い返事しか返ってこない。
「まだ仕事？」
Y「そー、適当に座ってていいよ」
水のペットボトルを片手にそう言う。
「呼んだのそっちじゃん」
Y「ごめんてwもう少しで終わるから」
なんて会話をしてまた戻っていく。
手を伸ばせば届く距離なのに、私たちには
"幼馴染み"という大きな壁があった。
「…構ってよ」
そんな独り言が宙を舞って消えていく。
Y「終わったー！！」
「お疲れ様」
無邪気な笑顔を見せながら
リビングへと向かってくる。
そんな姿が何処か犬らしくて
自然と微笑みが零れてしまう。
Y「んで？構って欲しかったんでしょ？」
「へ…？」
"まさか"と思いながら
座ろうとしている彼にこう問いかけた。
「もしかして…さっきの聞こえてた？」
Y「さっきの？」
投げかけた質問に首を傾げて
"なんの事？"と放たれたその言葉に
嘘は感じられない。
「な、なんでもない…」
Y「そう？」
「うん」
そう言うと目の前のテーブルに
お茶の入ったコップが置かれた。
Y「まぁ、腐れ縁だし
それなりに考えてることは分かるw」
笑った口元からチラッと八重歯が見えた。
「なにそれ、エスパー？」
Y「そうかもね？」
「意味わかんない」
けれど、そんな彼が大好きだった。
きっとこの気持ちは届いてないだろうし
この先も幼馴染み以上の関係なんて
なれないんだと思う。
Y「なんかゲームでもする？」
それでも
「私でも簡単に出来るやつ」
Y「そんなんあるか？」
「ゆまさんに馬鹿にされた」
Y「ごめんてw」
それでも、こうして笑い合えるなら
この距離でもいいのかもしれない。
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煌(プロフ) - 名無しさんさん» コメントありがとうございます！！とても嬉しいです…頑張ります！！ (2020年3月28日 11時) (
レス) id: 9ecbc920c4 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん - 凄い好きです！（唐突）語彙力やシチュエーションなどが神すぎる…。更新頑張ってください！応援してます！！ (2020年3月28日 2時) (レス) id: 157587492d (このIDを非表示/違反報告)
煌(プロフ) - ガープ女子さん» 外したつもりが外せていなかったようです…ご指摘ありがとうございました (2020年3月27日 19時) (レス) id: 9ecbc920c4 (このIDを非表示/違反報告)
ガープ女子(プロフ) - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい！！違反です！！ (2020年3月27日 14時) (レス) id: feca30ed8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煌 | 作成日時：2020年3月26日 22時
