6.とんでもない人だったわ ページ6
あの休日の一騒動から数日経ち、私はあの男のことばかり考えていた。
ユラに、もしかして好きになっちゃった？って言われたけど、それ聞くたびに鳥肌たつから、多分違うだろうと言うことを願いたい。
彼女から聞いた話だと、男の名前は、チョン・ジョングクというらしい。
休日明けにユラにその人の話をすると、どうもユラの彼氏が所属しているヤクザグループの組長だったらしく、
ユラ「A、絶対気に入られてるよ。」
とかなんとか言われたので、
「あんな人が組長出来るの？」
と思わず聞くと、
「私は一回、彼氏がこの子が彼女ですって組長に紹介されたときに会ったことがあるんだけど、頭の回転はやそうだったし、すごいんじゃない？現に今、24歳で組長やってるらしいし。」
「24歳！？」
「うん。びっくりするほど若いよねえ。」
まさか、そんなに若かったなんて。
えっと、今私が18歳だから、6歳差か。
年齢の差を思わず計算してしまった。
ユラ「でもA勿体ないよ〜。あんなにイケメンで金持ちないい人いないんだから、結婚しちゃえば？プロポーズされたんでしょ？？まあAは近寄れないほど美人というか天使というか、もう女神的な存在だもんね〜。組長が思わず告っちゃうのも分からなくはない。」
「ば、馬鹿なこと言わないで！しかもあの人ヤクザなんだから尚更無理でしょ。あといろいろ、天使とか女神とか言ってるけど誰のこと？そのジョングク？さん？だったら他の言い方の方がいいんじゃないの？」
ユラ(あそっかこの子、毒舌で美人だけどとんでもない天然だったわ。)
ユラ「私だったら即OKなんだけどなあ。」
「なんで無視するの。ユラの彼氏だってヤクザでしょ。」
ユラ「だって組長でもなんでもないし〜。」
「やっぱり組長ってすごいの？」
前から疑問に思っていたことを聞いてみると、
ユラ「当たり前じゃん！組長の側近にすらなるのは5年以上かかるらしいし。でもジョングクさんは、入って2年くらいで、組長まで登り詰めたんだって。とんでもない実力だよね。だから多分年上の人たちも、快くしたがってるんじゃない？」
ならどうして私は、そのとんでもない人にプロポーズされたのだろうか。
疑問しか浮かばなかった。
JK side
JK「やっと見つけた！待ってて、すぐ会いに行くから。」
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作者名：もぐもぐどよち | 作成日時：2023年2月5日 21時
