あなたを好きになるわけがない【JK】 (ページ5)

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5.結婚しなければいけない人ページ5

JK side

彼女との出会いは、休日のショッピングモール。

部下たちが、どうでもいいことで喧嘩し始めて、止めようとしたけど失敗していたときだった。

「すみませんが、ここは公共の場なので、そういった喧嘩は外などでしてもらえるとありがたいんですけど…。」

後ろから女の声が聞こえてきて、僕らなんかに声をかける物好きもいるんだ。

そう思いながら、振り返ったら、とんでもないほど顔の整っている女がいた。

多分、女子高生くらいだろう。

僕は一目惚れだった。

彼女から目が離せなかった。

今まで、顔の良い女なんて何百人と見てきたはずなのに、こいつは、何かが違った。

本能的に、この女を絶対に嫁にしなくてはいけないと思った。

しかし、なかなかに手強い女。

連絡先なんて絶対教えてくれない。

今までなら、ちょっと囁くだけで、簡単に手に入れることができたのに。

僕はこの女を手に入れるためなら、なんだって出来ると思う。

彼女に手を掴まれて一緒に走ったときは、抑えられない胸の鼓動が、彼女にまで聞こえていそうで、怖かった。

彼女は咄嗟に僕を掴んで走ったと言うけれど、僕のためだったって、少し自惚れてもいいかな。