18.裏切りとかの前にさ ページ18
はじめてで分からないことしかないけど、とりあえず1人の男性の横に座った。
不安な気持ちでユラを見ると、なぜか手でグッドポーズをしてくる。
全然グッドじゃないんだけど??
男性1「Aちゃんは何歳?」
A「18です。」
男性1「若いね〜。僕は23歳だよ。」
いや私あなたの年齢聞いてないんだけど。
ちょっとこういう場は苦手かもしれない。
知らない男性には、少し身構えてしまう。
でも女4人に男2人ってちょっときつくないかな?
男性と喋れない人が少なからず出てくると思うんだけど。
私は3人の女に囲まれているもう1人の男性を見ながらいろいろ考えていた。
質問してくる自称23歳の男は、段々体を密着させてきて、さすがに気持ち悪かった。
しまいには短いスカートで露になった太ももに手を伸ばそうとしていたので、さすがにやめてくださいと言ったが、少し気分が悪くなってきた。
はやく帰りたいな、とか来なければよかったって思っていたとき、カフェに1人の男性が入ってきた。
ちょうど入り口の方に目を向けた瞬間だったから、しっかり、はっきりと見えた。
ー入ってきた男は、ジョングクだった。
なにかの間違い?
きっと1人でここに来ただけだよね。
勘違いであって欲しかったのに、私たちを見つけてこちらに向かってくる。
一瞬目が合って、微笑まれて、たったそれだけなのに、ときめいてしまう私は強気で恋しないとか言える立場の人間じゃない。
ユラ「あジョングクさんやっと来た〜。遅くないですか?」
JK「うんごめん〜。ちょっと仕事してて遅くなった。」
ジョングクがここにいることよりも、当たり前のようにジョングクに話しかけているユラにも驚きしかない。
まるで最初からこの男が来ることを知っていたかのように。
ユラ「じゃあジョングクさんは、Aの隣座って下さい。」
JK「分かった〜。」
A「ちょっとユラ?」
ユラ「どうしたの?」
私はなにも知りませんみたいな顔しているユラの近くに行き、小声で訴える。
A「どうしてここにジョングクがいるの?」
ユラ「えっとねえ、私が呼んだ。」
ユラ「そんなことくらい分かってるわよ。どうして呼んだかって聞いてるの!」
ユラ「だって2人して恋に奥手だから。私が仲介役みたいなことをしようと…。」
呆れるばかりだった。
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作者名:もぐもぐどよち | 作成日時:2023年2月5日 21時