15.他の男に渡すわけ…ないじゃん ページ15
ユラ「まあ、そうですよね〜。てことで、来なかったら、Aは他のイケメンな良い男にとられますからね?うちの学校では、とんでもない美人だって有名なんですから。」
JK「まさか合コンで彼氏作ろうとかじゃないだろ?」
不安になって尋ねてみたが、当たりだったようで、
ユラ「いっときますけど、Aは彼氏作る気まんまんですよ。」
他の男に渡すわけ、ないだろこの僕が。
ユラ「人数合わせしないといけないんですから、はやく決めてくださいねー。」
JK「ちょっと待て。」
ユラ「なんですか?忙しいんですよ。」
全然忙しくないだろ。
JK「お前、彼氏いるのに合コン行くのか?」
ユラ「あぁ…。それがどうかしましたか?」
JK「いや、止めないのかよ彼氏…っていうかテヒョニヒョンは。」
ユラ「オッパは私が浮気しないの分かってますし、多分したら相手が殺されちゃうので、可哀想なので浮気しません。」
JK「当たり前だろ。浮気なんかした時点でその男ナイフでめった刺しにされるだろ。」
まあ僕もしそうだけど。
ユラ「でもジョングクさんも、きっとAと話してる男刺すと思うんですけどね〜。」
僕の心を見透かしたように言ってくる。
刺すとか物騒なこと簡単にいわない方がいいと思うけど。
Aと知らない男が話してるっていう状況を想像するだけで、胸の中でなんともいえない感情が湧く。
僕は自分が思っているよりもかなりAに惹かれているようだった。
JK「てかあんたも物好きだねー。あんな独占欲丸出しなヒョンと付き合って、苦しくないわけ?」
ユラ「私も独占したい女なんでね。お互い独占欲剥き出しだから相性良いんじゃないですか?」
そう言って部屋を出ていった彼女は、僕たちヤクザとの世界を自分の世界と割りきっているようで、かっこよく見えてしまった。
そりゃそうだ。
ヤクザと積極的に関わりたいと思う人なんているわけない。
運命かなにかで惹かれ合わない限りは関わりのない世界なのだから。
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作者名:もぐもぐどよち | 作成日時:2023年2月5日 21時