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JWーside.
放課後、生徒たちが帰り出す頃に俺たちの溜まり場みたいになってるコンテナへ向かった。
あまり人の目につかない所で、結構お気に入り。
今日はジェイヒョンとソンフニヒョンしかいなくていつもより早めに解散した。
まだヒョンと遊び足りなくてジェイヒョンに家に行ってもいいか聞いたら散らかすなよと言われた。
手ぶらで行くのはなんだか申し訳ないから何か持って行こう。
近くのコンビニに寄ろうと考えていた時だった。
女の子が男に押さえつけられているのが見えた。
この辺はあまり街灯が無くて、5m先でさえ見えずらい。
さすがに放っておくわけにはいかない。しかも女の子だし。
とりあえず男を女の子から離すために蹴りを一発入れた。
「いい歳したおっさんが何してんの〜？」
年下から言われたことに腹が立ったのか殴りかかってきた。
でも男は感情に任せて身を動かしているだけだからあまり強くはなかった。
「……クソっ…この辺にしといてやる。覚えとけよ！ｹﾎｯ」
俺に勝てないことがわかったのか、懲りたのか男は逃げるように走っていった。
道路の端にいた女の子に目をやると腰が抜けたように座り込んだ。
「…大丈夫なの？君」
と話しかけるとへ…なんて間抜けな声を出した。
さっきのことが余程怖かったみたいで泣きだしてしまった。
「大丈夫。大丈夫」
あまりにか弱くて、つい抱きしめた。
落ち着いたのか、鼻をすする音が聞こえなくなって彼女から離れた。
「なんでこんな暗い時間に女の子1人でいるの」
「俺…僕が来なかったらどうしてたの」
よく見ると彼女は俺と同じ高校の制服を着ていて。しかも同じ1年のネクタイをつけていたから少し興味が湧いた。
彼女は家に帰るために近道をしたと言った。
この辺に住んでるって言うから彼女を家まで送った。
別れ際に名前を聞かれた。
「ジョンウォン。ヤンジョンウォンだよ」
彼女の名前を知りたくて首を傾げると「A」と言った。
どこかで聞いたことのある名前。
そうだ。ソヌヒョンといつも一緒にいる子だ。
なおさら彼女に興味が湧いた。
もしかしたら"また"会えるかもしれない。
「"またね"。Aちゃん」
「気をつけて、！」
笑顔で見送ってくれたAちゃん。
彼女の笑顔からソヌヒョンが大事にする理由が少し、分かった気がした。
結局、ジェイヒョンの所には行く気になれなくて「やっぱ行きません」とメールした。
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続く (更新停止中)
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作者名：ちょこらー | 作成日時：2023年1月1日 23時
