3 ページ4
.
ユナの愚痴大会の後は5限が始まり、3人とも自分の席に戻った。
午前中は全部寝てしまっていたのでさすがに目が冴えてきちんと授業を受けた。
授業が終わったと同時にみんなが騒がしくなり、苦手な数学で死んでいた私も自我を取り戻して帰る準備をし始めた。
「ユナ！部活頑張ってね！」
SN「ファイティンユナ！！」
YN「はーい。A達も気をつけて帰るんだよ〜」
部活着に着替えたユナは私たちとハイタッチをして教室を出ていった。
「じゃあ私たちも帰ろっか。ソヌ」
私たちは部活に所属してなくて、お互い用事がない日はほとんど一緒に帰っている。
SN「帰ろ〜」
「あ！A！カフェ行こーよ！最近できたとこがあるんだ〜」
「え？！行きたい行きたい！ここの近くなの？」
SN「ちょっと寄り道しちゃうけど近くだよ！」
「へ〜…知らなかった…」
たまにソヌの方が女子力が高い気がして負けた気になる。
階段をおりながら楽しみだねなんてはしゃいでいると、
「ソヌ！生徒会の集まり行かないのか？」
上からソヌを呼ぶ声が聞こえた。
するとソヌは何かを思い出したような素振りを見せると私に謝った。
SN「うわ！そうだった。今日生徒会あるんだった…」
「ほんとごめんねA。集まりあるの忘れてた…」
「全然大丈夫だよ！」
「残念…また今度ユナも連れてみんなで行こうよ！」
SN「うん…1人だけど帰り大丈夫？気をつけてね？」
「大丈夫だって〜生徒会頑張ってね」
相変わらず過保護だな〜笑
ソヌはほんとごめんね。ありがとうと言って急いで元来た道を戻って行った。
彼は1年生にもかかわらず生徒会の副会長を任されている。きっとあの笑顔がみんなから好かれる理由だろう。
みんな偉いなーと何もしていない自分と比較する。
ま、どうにかなるっしょ！どこから来るのか分からない元気で不安を取り払った。
「そういえばさっきソヌが言ってたカフェ、気になる」
「行ってみよう…！」
そこで宿題を済ませよう。
みんなで行く時のための下調べも兼ねて…！
早速スマホを取りだし、〈近くのカフェ〉と検索した。
スマホを片手に学校から歩いておよそ10分。
ソヌが私におすすめしてくれたカフェに着いた。
「ここだ…！すごくおしゃれ…」
最近できたのもあってか雰囲気がとても良い。
お店はガラス張りになっていて、中は若いお客さんでいっぱいのようだった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 66人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちょこらー | 作成日時：2023年1月1日 23時
