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「A〜、朝よ！起きなさい！」
下から私を呼ぶお母さんの声が聞こえる。
「まだ寝たい……」
目を擦りながらお母さんにはーいと返事をした。
時計を見ると針は7時40分を指していた。
「間に合わない！急がないと」
もうちょっと早く起こしてくれてもいいんだけど？！(自分のせい)
急いで制服に着替えてダダダッと階段を下りる。
「お母さんおはよ！」
「おはようA！さ、早く朝ごはん食べなさい」
テーブルに並べられた色鮮やかなご飯を一生懸命食べる。
ちょっと待って。ほんとに間に合わない……！
ごちそうさま！の言葉と同時にスクールバッグを手にして玄関に向かった。
「行ってきます！！」
「行ってらっしゃい、気をつけてね！」
やっぱり早起きする方がいい。身をもって実感した。
「おはよ、A」
明日から早起きしよう！と意気込んでいた私に誰かが声をかけた。
「おはよう、ソヌ！」
私と同級生で同じクラスのソヌ。中学からの幼なじみ。
家が近いため、お互いが何も無い日は毎日登下校を一緒にしている。
SN「今日も元気だね、Aは」
私の頭を撫でながらそう言った。
「…ほら、早く行かないと遅刻遅刻！」
幼なじみと言えど、異性だから少し照れる。
SN「はいはい(笑)行こっか」
2人でいろんなことを話しながら学校が見えてきた。
歩いて15分ちょっとの所にある。
ギリギリ間に合った…！
生徒たちがおはよう〜と挨拶する声がたくさん聞こえる。
「おはよA！！」
「びっくりした〜！おはようユナ！」
SN「僕もいるよー？！」
YN「あ、そうだった」
ユナがとぼけるふりをすると、ソヌは口をふくらませてもーユナったら〜！と可愛くいじけた。
「相変わらずソヌは可愛いね(笑)」
SN「Aまで…！」
YN「ほらほら、早く教室行くよ〜？(笑)」
教室に行く途中でユナと2人でごめんごめんと謝ると許してあげる〜なんて言ってすぐ機嫌が戻った。(そんなところも可愛い)
教室に入ると急いで授業の準備をした。
準備が終わるとすぐに先生が来てホームルームが始まった。
学校生活には慣れたか(とっくに慣れた)、浮かれずに友達と遊んでばかりじゃなくて勉強しろとかほとんどが先生からの指導みたいな感じだった。
先生の話ばかりでつまらないと思っているのはみんな同じなのか、下を向いたり窓の外を見たりしている生徒が多かった。
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作者名：ちょこらー | 作成日時：2023年1月1日 23時
