２９話 ページ32
貴方side
なんかいつもより静かな帰り道、ちょっと空気が重い…
米屋くんが居ないからかな？
出水｢『笑い方が分からない。笑顔ってどうするか？』前言ってたよな｣
貴方『えっ？うん…言った…』
出水｢まだ分からない？｣
貴方『……最近はみんなが楽しそうにしてて…胸の所が暖かくなった気がした…
でも！
私にはこんな暖かい感情はいらない…そんな資格ない…』
出水｢資格？｣
貴方『……うん、ここに戻って来れただけで十分幸せだよ、私…だからあとは、命令に従って動くだけ…』
出水｢本当に幸せって思ってる？｣
貴方『…うん、思ってるよ』
出水｢その割には辛そうな苦しそうな顔してるよ｣
貴方『えっ？…そん…な顔…して…ない…』
出水｢……まだ意地張るか…｣
貴方『別に張ってなんか…』
出水｢…涙流してるのにか？｣
貴方『え…うそ』
頬を触るとそこは濡れていた。
出水｢…忍田さんからこっちにいた頃の話は聞いたよ｣
貴方『…そう』
出水｢元々聞くつもりはなかったけど…(´-ω-｀)ふー、向こうにいた時の話聞かせてくれないか｣
貴方『え……』
出水｢本当に嫌なら話さなくてもいいよ、でも一人で考え込むより、話した方が楽な時もあるぞ〜｣
そう言って、出水くんは私の頭を優しく撫でた。
あぁ…この人に頭を撫でられるのは落ち着く…
話してもいいだろうか…怖い…いつかは話さなきゃいけないのは分かっていた…
でも…怖くて…
忍田さん達もそれに気づいていたんだろう、無理に話させるようなことはしなかった…
怖い…拒絶されたら？…怖い…こわい…
でも、話さなきゃいけない…
この人なら、話してもいいだろうか、助けてを求めてもいいだろか…
ﾆｭｯ
アクア〔みうな、話して良いのなら私が話そうか？〕
貴方『アクア…、ううん、自分で話さなきゃいけない気がする、ありがとう』
出水「んじゃ、とりあえず隊室に移動するか、座って話そーぜ」
貴方『うん、ありがとう』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 53人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カノン - 私も更新楽しみにしてます！ (2023年1月26日 20時) (
レス) @page32 id: cca129d7ee (このIDを非表示/違反報告)
みうな(プロフ) - かなりさん» えぇ！？わ〜、嬉しいです！！これからも頑張ります！！ (2020年4月15日 10時) (レス) id: a285ab83dd (このIDを非表示/違反報告)
かなり - なんだか、みうなさんのこの小説は、読んでるだけで感動して涙が出てきました！これからも体に気をつけて頑張って下さい！応援しています！(⌒▽⌒) (2020年4月14日 22時) (レス) id: 591368bcea (このIDを非表示/違反報告)
みうな(プロフ) - 田さん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2020年4月14日 10時) (レス) id: a285ab83dd (このIDを非表示/違反報告)
田 - 続きが気になります・・・。更新楽しみにしてます！ (2020年4月13日 15時) (レス) id: 5067976fb8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みうな | 作成日時：2020年4月8日 8時
