暑気払い5 ページ35
「……」
黙ってしまった冨岡先生の右手に握られていたのは缶ビール。なんとまあ、ノンアルと間違えてしまったそうだ。
「テメェ、運転するとか言いやがって、どうしてくれんだァ」
乱暴な言葉を使うが、不死川先生はいつも保護者のように冨岡先生の事を気にかけている。
「チッ、運転どーすっかなあ」
「俺、飲んでないんでイケますよ」
そういえば妓夫太郎くんは運送会社で働いているから運転も上手い。
梅は「不死川先生と同じ車で帰れるー」と喜んでいる。
「妓夫太郎くんはA先生の家までバイクだろう？不死川の家に迎えに行くぞ」
煉獄先生は状況の把握と判断が早い、流石！
「わりぃ、俺ら近くに泊まってくんだわ」という宇髄先生と「俺と甘露寺は、ここで失礼する」という伊黒先生と現地解散し、謝花兄妹が不死川先生の車へ乗り込んだ。
思いがけず煉獄先生と二人きりでドライブすることになるなんて…。嬉しいけど、緊張する。こんな密室でニ時間、何を話したらいいんだ。
自分の服や体には砂や汚れがついていないか確認し、私が後ろのドアに手をかけると助手席の窓が開き煉獄先生に呼ばれる。
「A先生、君の席はここだ！」
「ふぇ？」
ここに乗れる女性は、恋人という特権階級の方でしょう。流石に烏滸がましい。
「え、いや……後ろでいいです。」
「助手席に乗って欲しい！」
結局、押し切られる形で助手席に座る。煉獄先生はシートベルトをしめエンジンをかける所作さえいちいちカッコいい。そして助手席から眺める運転席の煉獄先生の横顔は凛々しい。本音を言えばずっと見ていたいけれど、穴が空く程、見つめられてたら運転しにくいだろう。隙きを見ながらチラチラと運転席を盗み見ていた。
出発して暫くは今日の話で盛り上がることができたが、だんだんと話が尽きてくる。煉獄先生は運転しているから写真見せたり、景色を楽しんだり出来ないもんな…。
カックン…
自分の首がカクッとなって目が覚める。ヤバい、寝そうだ…。『助手席では決して寝てはならない』と誰かが言っていた。
「そうだ！煉獄先生、しりとりしましょう！」
私の子供のような提案に
「寝てていいぞ」
煉獄先生がフッと優しい笑みを見せる。私はそのお言葉に甘え直ぐに意識を失った。
・
・
・
ガクンッ！
突然、体が沈む感覚にパッと目が覚める。寝そべった私に覆いかぶさる煉獄先生の姿が…。
どうしよう…。
一気に心拍数が上がり、眠気が吹き飛んだ。
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猫巻(プロフ) - 桃平さん» そうなんですよ！私も指摘されるまで気づかなかったんですけど、改めてきいてみると納得のイケボでした😊アデュー👋 (2022年1月11日 7時) (
レス) id: 1125bff897 (このIDを非表示/違反報告)
桃平(プロフ) - 怪盗Uってそうだったんですね…(¯―¯٥)知らなかったです💦青い目は共通してますねっ😳煉獄さんと夢主ちゃんもうちょっとですね💕💕 (2022年1月10日 18時) (レス) @page45 id: 338e350c4a (このIDを非表示/違反報告)
猫巻(プロフ) - 桃平さん» 猗窩座殿も好きなんですよ😀大正軸だと仲良くできないので、せめて現パロでは仲良くお喋りしてもらいたいんです🤭 (2021年10月30日 23時) (レス) @page18 id: 1125bff897 (このIDを非表示/違反報告)
桃平(プロフ) - 座さん‼️杏寿郎さんとの会話笑ってしまいました🤣 (2021年10月30日 18時) (レス) @page17 id: 338e350c4a (このIDを非表示/違反報告)
猫巻(プロフ) - 桃平さん» 桃平さん😃飛影派なのですね❗そこ、割れますよね🤭 (2021年10月27日 14時) (レス) id: 1125bff897 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫巻 | 作成日時：2021年9月26日 15時
