＃story 08 ． ページ12
．
『 お疲れ様でした〜 』
スタッフさんに挨拶しながら楽屋を出た。
.
『 最悪…』
今日は本当についてへんかも。
外には雨が絶え間なく打ち付けている。
朝、天気予報見るのを忘れてた私が悪い。
『 傘、持ってへんのに……』
1人で呟いた。
.
「 じゃあこれ使い？」
横から急に川西さんが現れて傘を差し出してくれた。
『 そんなの悪いです、大丈夫です！走って帰れます！これでも元陸上部なんで！』
「 そんなんええから 」
川西さんの目は真っ直ぐ私を見てる。
でも、川西さん濡れるし。
『 そんなことできないです！風邪ひいたら、うちが困ります！』
「 ＿＿ほな、一緒に入ろか 」
川西さんはそう言って傘をさした。
びっくりしてる私の手を引き、傘に入れてそのまま歩き出す。
『 川西さんの肩、濡れてます』
「 濡れてへんよ 」
『 いや濡れてますよ！笑 』
「 濡れてへんって 」
川西さんが笑うから私もつられて笑う。
絶対濡れてんのに…
．
「 敬語じゃなくていいで 」
何分か歩いた時、川西さんがポツリと呟いた。
『 いやいいです！先輩ですし！ 』
「 でもゆずるにはタメ口やろ？」
『 そうですけど… 』
「 ほんならええやん 」
川西さんが力強く言った。
『 賢ちゃん。』
「 なに？笑 」
『 ゆずるくんが賢ちゃん賢ちゃんって楽しそうに呼ぶので言ってみたかったんです…！ごめんなさい！』
川西さんは私を見て優しく微笑んだ。
「 それでいいで。呼び方 」
.
いっぱい話してるうちに駅に着いて、
連絡先を交換した。
「 じゃあ、また今度 」
『 はい！お疲れ様でした！』
後ろを向いて歩いていった川西さんは
雨で右側だけ服の色が変わっていた。
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新井さん - この作品の続きは見れないのですか？ (2022年3月1日 22時) (
レス) id: 935738eeae (このIDを非表示/違反報告)
み れ い(プロフ) - 小説の再開嬉しいです！！戻ってきてくださってありがとうございます（；＿；）毎日の楽しみが増えました。無理はしないでくださいね！ (2020年10月31日 1時) (レス) id: 9a6b468da7 (このIDを非表示/違反報告)
Minmin(プロフ) - そんなんじゃなければいいのですがもし自分をちょっとでも責めているならそんなに重く考えないでほしいです…。今後ご縁があれば是非またお話読みたいです！ 長文すみません┏〇゛ お疲れ様でした。 (2020年7月18日 23時) (レス) id: 85633c71e3 (このIDを非表示/違反報告)
Minmin(プロフ) - 確かにすごい人は沢山いますが書きたい衝動に任せて書けるのがこのサイトのいいところだと思います。オチなし意味なし短編集でもいい所を長編でここまで続けるのってすごいと思います。続きはとりあえず自分の欠如した想像力で継ぎ足しときますね笑 (2020年7月18日 23時) (レス) id: 85633c71e3 (このIDを非表示/違反報告)
Minmin(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございました。辛い思いをしてまで書くものでは無いです、決断の経緯よく分かりました。ただ1つ。私はこの’クダリ’が好きです！内容が薄いとか感じたことなくて、本当に好きです。 (2020年7月18日 23時) (レス) id: 85633c71e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2020年3月16日 23時
