あなたの隣で眠らせて2 Seiya.S (ページ8)

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薬品のツンとした匂いが鼻に残る。

2回のブリーチと、普段よりも長いカットの時間。

鏡に映るのは、新しい私。

誠也「…ほんまに後悔しとらん？」

A「してないよ、こっちも可愛くて好き。」

誠也「そんならええけど、、」

A「なんで誠也くんが不満そうなん…笑」

誠也「あそこまで伸ばすん、大変やったやろ…似合っとったし。」

A「もー、いいじゃん！私が切りたかったからいいの！」

人生で初めての、金髪ボブ。

切りっぱなしで少し丸めのフォルムがほんっとに可愛い…！

美容師さんにはグレージュや、インナーカラーだけとかも
おすすめされたけど、私は全部明るめゴールドで！って。

“頑固やなぁ笑”って誠也くんが隣でけらけら笑ってた。

少し落とした視線の先には、
何年も伸ばしてた、私の一部が床に広がってる。

…ばいばい、今までの私。

軽くなった髪の重さの分、
心まで少し軽くなった気がした。