あなたの隣で眠らせて2 Seiya.S (ページ5)

今日:5 hit、昨日:34 hit、合計:24,122 hit

8 ページ5

・

朝、8時。

誠也くんのマンションは、カーテンが勝手に開く。
なんて言うんだっけ、そういうの。忘れちゃったけど。

アレクサが全部やってくれるやつ。

朝日が差し込んでくるから、
目覚まし設定してなくても勝手に目が覚める。

…誠也くんは全然起きないけど。

A「…ふぁ、、」

A「………ほんと、近い…」

最近気づいたんだけど、
誠也くんって右向いて寝る癖あるよね？

…私が、左向いて寝るタイプだから、
目を開けると誠也くんがすごく近くて、、

ちょっと照れる…っていうか、戸惑うって言うか…。

……寝顔、綺麗だなぁ、

隣で寝てるすやすやと誠也くんを起こさないように、
そーっとベッドを抜け出して朝ごはんの準備。

…誠也くんの家で過ごす何回目かの朝。

まだ1ヶ月は経ってないけど、ルーティーンができるくらいには
ほんの少し慣れてきてしまった。

私と誠也くんが一緒に住むことになって“決めたこと”がいくつかある。

1. 朝ごはんは、Aが準備する

2. セナの散歩は一緒に行く

3. 不満があったら、ちゃんと言う

4. ゴミ出しは、誠也くんがする

5. 外に出たくなったら、誠也くんに言ってから。

6. 夕ご飯は当番制。(けど、ほとんど丈くんのお店で食べてる)

そんな感じ。

誠也くんが決めたこともあるし、私が決めたことも。

朝ごはんの準備は住まわせてもらってるから
“やらせて！”って自分から言ったし、

誠也くんに言ってからじゃないと外出しちゃいけないのは、
誠也くんが決めた。

たぶん、私のこと心配してるから。

…学校も行ってないし、スナックにも行ってない。

散歩と気分が向いたら、誠也くんと一緒に丈くんのバー行くだけでそれ以外ずっと家でセナとのーんびりしてる。

それが最近の私の日常。