16 Seiya ページ13
side誠也
バーに着いて、
丈はオレンジジュースを渡すとAと佐野に座るように促した。
丈「適当な場所に座っといてくれたらええから。」
A「…はい」
・
あいつらに聞こえへんように少し離れた場所に俺と丈と小島は座って、小声で話す。
誠也「ノンアルなんてあったんやな」
丈「……カクテル用のジュースや。お前かてミモザくらい知っとるやろ。」
場を和ませたい訳やないけど、
丈のピリッとした雰囲気を壊せへんかなって話しかけたら一蹴される
丈「……全部が全部聞いとった訳ちゃうけどさ。
お前が“理性の人”やとするなら、佐野くん？やっけ…あの子は“感情の人”や。
ようは、水と油ってことやお前ら」
小島「…水と油、、」
丈「…そう、めっちゃ相性悪いねん。お前とあの子。
一生交わらへんと思う。お互いの考え理解できんのとちゃう？
末澤に色々あったんは知っとるけどさ、合理的な行動の引き換えに感情は無視してまうとこあるやんか。それはそれで欠落しとると思うけど。」
小島「ちょ…、丈くん言いすぎやって、！」
誠也「……ええよ、間違ってへんから」
丈「こういうとこな。“間違ってへんから”って納得して、怒らへんの怖いで？まぁえぇけど。
…で、反対に佐野くんはさぞかし愛されて育ったんやろうなぁ
感情を優先して、最善策を取らないタイプ。」
…“無責任なことせんといてよ！”
佐野の叫び声が、耳に響いた気がした。
どんな人間なのか素性も分からへんような俺を
“Aが頼った”
ただ、それだけの理由で俺とAを引き離すチャンスを手放すお気楽さは俺には理解できん。
…ぬくぬく育ちやがってという憎さすらあった。
丈「…お前らが仲良うなろうが、ならんままやろうがどっちでもええけどさ
佐野くん、……上手く使わな。気をつけへんと、俺らよりも有利な位置にいるで？
お前にとっちゃ扱いにくい子かもしらんけど、
余計なことさせんように縛っとかんと痛い目みるかもしれん」
小島「…確かに。俺が警察に掛け合う言うても、信用値は低いままやし、
佐野くんが誠也くんと揉めたこと警察に言ったらアウトかもしれへん」
誠也「…っ…悪かった、」
丈「………ま、俺に任せとき？」
___
実際の佐野くんは感情と目標達成のためにめっちゃ行動するタイプだし、誠也くんは合理的な物を分かった上で感情を無視しない方法探しそう
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 587人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こひな | 作成日時：2023年11月6日 0時
