5 ページ47
・
A「…誠也くん、、？」
誠也「…Aにも、恨む権利はあるんやで？」
A「そう、かもしれないけど…」
・
誠也「恨むことも、できひんのや。
俺らは縛られてるから。
俺らは、それしか知らんと、生きてきたから。」
A「……何が言いたいのか分かんない。
俺ら、ってなに？」
誠也「なぁ、俺が安心できる場所になったるから…
親のこと、そんなに大事にせんでもええやろ？」
A「………誠也くん、なんか変だってさっきから、、！」
…縛られてる、ってなんなん。
誠也くんの言葉がズキズキと刺さる。
恨んでる訳じゃない、のは自覚してたけど。
愛されたいから、愛してしまう…って
なんで、そんな苦しいこと誠也くんが言うの？
…決心した、って言っても
急にどうしたい？とか、本当にそれしたいん？とか、
〜もできるんよ？とか
そんな風に聞かれまくっても分かんないよ。
だって、16年間ちゃんと考えて生きてこれてないし、
やっと自分の現実を受け止めて、変わろうとしてるとこなのに
急に色んな選択が増えて、ちょっと困る。
誠也「…っ、！……ごめん、ちょっと焦ってもうて。」
小島「あー……なんか、ごめんな？
あれやな、俺、
誠也くんの触れちゃいけないやつ、触れちゃったかもしれへんわ〜」
ごめんごめん！って少し軽く小島さんが謝って
その後はそのまま話を逸らされた。
…少し引っかかった誠也くんへの違和感。
なんだったんだろ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 582人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こひな | 作成日時：2023年9月23日 21時
