あなたの隣で眠らせて Seiya.S (ページ44)

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誠也「…Aは、これからどうしたいん？」

1日とちょっと、少しだけ離れてた誠也くんの住む
大きなマンションの一室。

濡れた頭をタオルで雑に拭きながら、誠也くんは聞いてきた。

同じシャンプーの甘い香りがくすぐったい。

A「…上手く、言えないけど

学校はちゃんと卒業したくて、
お店は、辞めたいし、

けど、お母さんが…元気になったら
………一緒に、暮らしたい

でも、今のままじゃ無理なのは分かってる、、し、

今のお母さんとは一緒に住みたく、ない…」

あと、

と付け足す。

A「…誠也くんと一緒に寝たい、です」

そう言うと、誠也くんは吹き出すように笑った

誠也「ふは、好きなだけ寝たらええよ」

A「…なんで笑うの。」

誠也「素直になったなぁ、って思ったから」

シャワーを浴びたせい？
それとも、素直になりすぎたせい？

じわじわと体温があがって、頬が真っ赤になる

…やば、恥ずかしいこと言っちゃったかも

誠也「……あんな、A。

ちゃんと、Aがしたいこと、叶えたるって約束する。
…だから、」

まっすぐ、瞬きせずに目を合わせられた

なにか、覚悟してる目。

・

誠也「…俺に、人生預けんか？」

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その言葉に、小さく頷いた。

誠也くんのことを引き留めれた私は、もう怖がったりしない
…変わることも、頼ることも。

やっぱ嘘。ちょっと怖い、けど、
自分なら、大丈夫。

誠也くんが、隣に居てくれるならきっと大丈夫。