あなたの隣で眠らせて Seiya.S (ページ38)

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37* Joichiro ページ38

Side 藤原

末澤『2日や、2日でなんとかする』

そう言いきった割には、昨日の夜ヤバかったで。末澤。

店に来るなり、扉の方チラッチラ、チラチラ。
若干の貧乏ゆすりも合わさって、ソワソワも止まらん。

もう迎えに行ったれや！って言ってやりたかったわ。

虐待されてる、とか
母親に問題がある、とかの証拠がないと

誘拐ってことにされて末澤が警察に捕まりかねんし、

Aちゃん自身から末澤のこと頼らんと、
未成年の誘導、脅迫、洗脳…みたいなめんどくさーいこと疑われて、大変なんも分かってる

分かってるけど、昨日の末澤の落ち着きのなさは
ほんまにやばかった！！

バーカウンターまで貧乏ゆすり伝わってきたもん

丈「……ほんまに厄介やな、お前ら」

A「そんなことないし、、」

素直じゃない者同士でお似合いやと思うで。

…面倒くさいことには巻き込まんといて欲しいけどな？
喧嘩とか長引きそうやし、こいつら。

で、俺なりに末澤のことをAちゃんが頼るように
十分サポートしたと思ってるんやけど。

え、誘導やって？？？
別に俺がAちゃんのこと保護するわけじゃないし、ええねん、バレんかったら！

丈「…末澤、お前も扉の前で突っ立っとらんと、
はよAちゃんの隣に座ったれや」

薄暗い店内。

Aちゃんにバレへんように、そっとICレコーダーのスイッチを入れた。