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丈「歪んでんなぁ、Aちゃん」
A「…え、」
丈「見てて嫌になるわ」
“その自覚ないやろ”
物腰柔らかな雰囲気のまま、丈くんは淡々と続ける。
口元は笑ってるのに、目がまったく笑ってないのが…怖い。
丈「…勝手なこと言うとるつもりは無かったんやけど。」
A「でも…丈くんは何も知らないじゃないですか」
丈「知らんよ。何にも。
せやけど、“でも”とか“だって”って繰り返しとったから、ここまでえらいことになっとるんちゃう？」
A「…っ、だけど！私はこうするしかなくて！」
丈「そうやって言い訳しとったら、自分の人生に満足できるん？」
A「満足、できないけど、、けど…」
頭を殴られたような気分だった。
…どんなことを言おうとしても、先回りされて言い訳できるような理由が潰されてく。
ずっと、自分の中で分かってたのに無視してたものを
わざと吐き出させようと誘導されてるみたい。
丈「ごめんごめん、そんな泣きそうな顔せんといてや
…分かっとるよ、Aちゃんがそうなったのは環境のせいやって。」
丈「……だけど、その環境を変えるのはAちゃんが
ちょっとだけ頑張って“素直に”誰かを頼らな、なーんも変わらへんで？」
A「素直、に…、」
丈「とっくの昔にAちゃん、分かっとるやろ？」
“自分が誰を頼りたくて”
“誰に助けて欲しいのか”
丈「…じゃなきゃ、こんなとこ来おへんもんな？」
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作者名：こひな | 作成日時：2023年9月23日 21時
