あなたの隣で眠らせて Seiya.S (ページ35)

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34* Yoshinori ページ35

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side 正門

しばらくして、管理人さんと警察がきた

管理人さんは鍵持っとるけど、
勝手に入ったり、開けたりすることは出来ひんから

警察に立ち会ってもらわんことには、どうしようもなかった

管理人「…じゃあ、開けますよ。

うわ、、こりゃひどいな、、」

開けた瞬間に鼻にツンとくる異様な臭気

真っ暗なままの部屋やったけど、積み上がった物と
放置された沢山のゴミにたかるハエの姿が見えた

正門「…っ、」

自然と鼓動がドクドクと早くなる

生きた人間がおるとは、思われへんぐちゃぐちゃな部屋。

………Aはこんなとこ、おらんとってくれ

そう願ってしまうほどの部屋。

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結局、親御さんもAの姿もその部屋にはいなかった

安心するの半分と、家にいないんやったら完全に行方不明になってるってことで……もっと心配になる気持ち半分。

警察「…すみませんね。今、連絡がありまして」

途中で席を外してた警察官が戻ってきて口を開いた

警察「1ヶ月程前にこちらの家主さんね。

措置入院……警察と病院が介入する形で保護されているそうです。

家の管理に関しましては、警察の管轄外ですから…このようになってしまっているのかと。」

措置入院って…たしか、入院する人が自傷と、他害の恐れがあるから

……強制入院、するやつやなかったっけ、

正門「……あの、うちの生徒が…娘さんが同居してはったと思うんですけど…」

警察「…………こちらからは何もお伝えできかねます」

正門「でも！その子、俺の教え子で…！」

警察「…お兄さんね、教師かなんか知らんけど、アンタ無関係なんですよ。正式な手続きでも踏んでもらわん限り、なんも言えないです。

……やけど、これだけなら教えれるわ

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通報者はその娘さんです。」

じわり、と背中に冷たい汗が広がった