あなたの隣で眠らせて Seiya.S (ページ34)

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33* Yoshinori ページ34

Side 良規

A Aは良くも悪くも掴みどころの無い生徒。

出身中学が聞いたことのない学校やったから、調べたら関東で。

転勤族か、それとも別の事情があるか、とにかく注意して見てやらなかんなぁ。なんて思った4月。

…そこから、特定の誰か…というよりも、人と仲良くするところを見たことがないまま、ここまで来ていた。

問題行動も特に無し。

…強いていうなら、真面目そうに見える割には
予復習のしていない子のする特有の間違いをしていたくらい。

就職希望やったし、予復習してこない子なんて山ほどおるし、特に気にも留めなかったんやけど…

…なんて、言い訳してもしょうがない。
ちゃんと俺が見てへんかったから、こんなことになっとるんや。

生徒のことちゃんと見れる教師にならな、って思っとったのに。

？？『なー、うちのことちゃんと見てて。』

？？『世界一の先生になれるよ、正門先生なら。』

？？『うちは、そう信じとるよ』

………このままじゃ、あの子に顔向けできへんな。

ピンポーン♪

今度は別のお宅のチャイムを鳴らした

『………A…さん？あぁ、上の階の学生さん？

そうねぇ、確かにここ1ヶ月くらい見てへんわ……』

正門「…そう、ですか、、ありがとうございます…

あの、管理人さんに連絡させていただくことってできますかね、、？」