あなたの隣で眠らせて Seiya.S (ページ33)

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32* Yoshinori ページ33

※12、13話の続き

正門「…晶哉は賢いからわかると思うけどな、…こっから先は先生の仕事や。晶哉を巻き込めんのよ。」

そう言って、少し不満そうな晶哉を帰したのは数分前。

大人として、教師として、厄介な出来事…
……もしかしたら、事件性のあることに生徒を巻き込む訳にはいかんと、佐野を見送るために振った手は少し震えた。

…これって、俺の仕事？

それとも、俺の仕事を通り越して警察の仕事ちゃうんか。

人間が住めるとは思えないような匂いの漂うドア前。
…生きた人間がいるのか、怪しく思えてくる。

ピンポーン♪

『…はい、なにか御用ですか。』

正門「あのー！すみません、隣に用があったんですけど、おらんみたいで、、

なんか、…知りませんか？」

『Aさん…？知りませんよ、なにも。

…毎晩、毎晩、怪物みたいにギャーギャーうるさくて堪らんわ。お宅、Aさんと知り合いなんです？

はっきり言うたってください。

・

………“頭、おかしいんとちゃう？”って』

嫌味な言い方で吐き捨てられ、それ以降はチャイムを鳴らしても出ることは無かったAさんの隣人。

露骨な悪意に、眩暈がしそうだった。

……あの子の身に、、俺の生徒の身に、何が起きてるんや。