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…驚くほど、平凡な1日の学校生活が終わる
佐野くんは、…少し嬉しそうだったけど。
深い関わりのないクラスメイトからすれば、私は
“ただ2日間学校に来なかった”だけ。
風邪とか、忌引き、とか。休む理由なんて色々あるだろうけど、結局終業のチャイムがなるまで、直接心配の声を掛けてくれる子は1人もいなかった。
今までだったら、気にしないのに。
…分かっていたはずのその反応が、なんだか少しだけ虚しくなった
自分で居場所を作らなかったんだから、それが無いことなんて当たり前なのに。
私が居ても、居なくてもなにも変わらない。
佐野「Aちゃん、一緒に帰らへん？」
A「………ごめん、寄らないかんとこあるから」
佐野「そ、、か。じゃ、また明日な！」
A「…うん、またね。佐野くん」
お店には、酷い風邪を引いて1週間休むって伝えたけど、
だからって気が休まる訳じゃないし、
家には、戻らなきゃ行けない、訳だし…
……また、前の生活に戻っただけ。
私が耐えれば、全部うまく回るから。私が、耐えれば良いだけ。
もし、家でお母さんが暴れたら、ビデオ撮って、…どうすればいい…？
警察、？誠也くんのとこ…？
もし、撮ってるのがバレたら、どうしたらいい…？
嫌な予感に、玄関の鍵を回す手が、震えた
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作者名：こひな | 作成日時：2023年9月23日 21時
