28* Seiya ページ29
Side 誠也
小島「…ほんで、“誘拐罪の立証について”なんやけど……
…誠也くん、格好どうにか出来へん?」
誠也「…は?」
小島「いや、ほんまに誤解せんで欲しいんやけど、上手いことやれば誠也くんは罪には問われなさそうやねん。
虐待の証拠、あるらしいし。
…やけど、警察に事情話すときに出来るだけ誘拐じゃないのアピールしたいんと、、、あの…“自立した大人”アピールしたくて…」
誠也「……お前、、、俺が自立してないって言いたいんか。」
小島「実際、親父さんのスネ、丸かじりまくりやろ
ちゃう、そういうことやなくて!
…できるだけ、やましいことは隠しときたいやろ?
Aさんがスナックで働いとることとか、誠也くんの親父さんのこととか。
……あと、そういうんバレると誠也くんと繋がってる俺の周りも調べられてまうから、面倒くさいねん。
やから、疑われる前の防御や思って、な???」
誠也「…明日買い物、してくるわ」
小島「あ。あと、そのギンギラの金髪もやめーや」
いよいよ鬱陶しくなってきた小島を睨むと、
“に、似合っとるとは思うで!”と慌てて付け足してきた
俺が小島にしか頼らんの知っとうから、調子のっとるやろコイツ。
ふいに見た小島の事務所の時計は、午後4時を指していた
…Aを送り出したのは、早朝。
そこからAは、制服と荷物だけどうにかしてすぐに学校に行く計算になる、
Aが証拠集めるんは、家に帰ってからが勝負
…丁度、今くらいから始めるんとちゃうやろか。
・
結論から言うと、
その夜、Aはバーに来なかった。
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作者名:こひな | 作成日時:2023年9月23日 21時