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誠也くんの“今日も休め”という言葉に素直に頷いて、
誠也くんの家に泊まって3回目の夜を迎えようとしていた
A「…あ、のさ、誠也くん…私、明日家に戻ろうと思う」
家に、というか学校をこれ以上休みたくないのが本音。
2日間も無断欠席した罪悪感が苦しかった
どうしても、高校だけは卒業したいって思ってたし、…これ以上誠也くんに迷惑をかける気にもなれなかった
実は午前中、私のスマホには佐野くんからの通知がまた入ってたんだよね
晶哉〈Aちゃん〉 09:23
晶哉〈今日もこーへんの？〉09:25
晶哉〈心配しとる〉09:36
少し時間が開いて送ってきたそれは、きっと佐野くんが送るか迷ったんだと思う
私だって、既読無視されてる人に何回も送るのは躊躇しちゃうし、お節介かな、とか思っちゃうもん
…深入りするようなタイプには見えなかったんだけど、佐野くん優しいなぁ
A〈ごめん〉
A〈明日は行く〉
そう返信して、私は明日は学校に行くことを決心した
A「このまま誠也くんのこと頼る訳にも行かんし、今日までのはちょっと疲れちゃっただけだから、もう大丈夫…！
心配しないで？あ、お世話になったお返しは絶対するから！」
誠也くんが返事をしてくれなかったのが、怒ってるように感じてしまって慌てて畳み掛けるように言い訳する
……お母さんがおかしくなってから、変に人の顔色を伺うようになってしまってる自分の悪い癖なのはわかってる
誠也「……好きにしい、」
呟いた誠也くんの表情はやっぱりよく分からなかった
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作者名：こひな | 作成日時：2023年9月23日 21時
