19* Seiya ページ20
Side 誠也
丈の店を出た俺は、そのままその足で小島の元へと向かった
…丈の店に呼び出してもよかったんやけど、親父の息がかかってるあの店ではどこから情報が漏れ出すか分からなかったから。
小島のところの方が安心やった
誠也「……で、これが全部調べて欲しいことなんやけど。」
小島「…誠也くんって、俺の本業分かってます?」
誠也「弁護士やろ?」
小島「……誠也くん分かっとらんから言うけどな、
弁護士ってとーーーーっても忙しい仕事っすよ???」
…無茶を言ってるのは分かってた
けど、俺の身につけた中途半端な知識や情報では限界がある
やから、『専門家』である小島を頼ることにした
誠也「弁護士しながら、俺ん
小島「…すーぐそうやって昔の話持ち出す、、
だぁーーー、、ならなきゃ良かった、‘情報屋’なんて」
なんやそれ、と思うかもしらんけど、色んな‘稼業’が
正直、俺は誰が得して、損する。とかはどっちでもええから、適当に小島に情報流してやっては、お礼に調べ事をさせている
誠也「はは、なんでなったん?」
小島「かっこいいと思ったんすもん…」
裏社会とは縁遠いとこにいた小島がこちらに深入りしてきたんは驚いたけど、金銭面でも潤うとるらしいし、
本人は忙しそうにはしとるものの、楽しそうやから放っとる
法律に詳しいだけあって、…なんらかの違法行為な気ぃするけど、、、上手く立ち回っとるらしいしな。
小島「調べてー言うても、今まではお店の経営周りやとか、ホストの在籍全員やとか…そんなんばっかやないですか
今回、変っすよ、なんすか“誘拐罪の立証について”って…、ていうか“20年前のスナックの在籍”って何しようとしてるんや…まじで…」
誠也「小島には関係ないやろ」
小島「………ないけどさぁ、、」
誠也「…なんやその目は」
小島「いや別になんもないすけど」
誠也「言いたいことがあるんやったら、はっきり言えや。鬱陶しい。」
・
・
小島「そりゃ…誠也くんがそない1人にかまうん珍しいなぁ、て」
誠也「…」
…図星やった
582人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こひな | 作成日時:2023年9月23日 21時