あなたの隣で眠らせて Seiya.S (ページ13)

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12* Masaya ページ13

Side 晶哉

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クラスメイトのAちゃんは、最近目立つアザをいろんな場所に付けて登校してくることが多くなった

『どうしたん？』って聞いても、曖昧に誤魔化されて必ず『ぶつけた』『こけた』って自分でつけたアザだというアピールをしてくる

そんなん、『誰かにやられてますー』っていうの隠してるようにしか感じへんよ…

仲良くなりたいなぁ、とは思ってるんだけど、俺が『Aちゃん』って呼んでも、絶対に『佐野くん』って呼んでくる

…他のクラスメイト相手には、敬語とタメの間、みたいな喋り方するし、

まるで、『これ以上近づかんといて』っていう線を自分から引いとるみたい

そんなAちゃんやけど、しつこーーーーーく俺が話しかけたら、他のクラスメイトよりかはちょっと打ち解けてくれた。

…なにがAちゃんに起きとるのかは分からんけど、

いつか話してくれるといいな、なんて思いながら

他の子よりかはAちゃんに近づけとる優越感に浸ってた

…だってほら、Aちゃんって美人さんやし。人と距離置いてるのもあって、高嶺の花やー言う声も多いんよ。

けど、ある日を境に

…Aちゃんは学校に来なくなった。

確か、大きなアザをつけてた日、それから何日か休んで
…なんもなかったですよ、って顔して1日だけ学校きたんだよね

その次の日からパタリと、彼女は来なくなった

晶哉「…まさかどせんせー」