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彼女を変えたのは俺じゃなかった ページ40
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広臣side
こんな夜遅くに
鳴り響く彼女の携帯
ディスプレイには
"佐野玲於"の文字
初めて嫉妬した
.
.
彼女との関係は
同情でもなんでもなかった
きみには大好きな彼がいて
別れたって知って
チャンスかなって思ったけど
俺の入れる隙なんて
これっぽっちもなかった
そばにいることで、
少しずつ
心を俺に向けてくれたら良いなって
大切に扱ってきたつもりだったけど
彼女を変えたのは俺じゃなかったね？
…玲於が来て
変わった
最初は
少しずつ笑顔が見られる様になって
楽しそうで
いい傾向だな
このまま
前向きになって欲しいって思ったのに…
初めて俺の誘いを断った彼女
いきなりすぎて違和感があった
それから、
玲於からAと同じシャンプーの
香りがした時は
思考が止まった
もしかして…って
それから
俺とは会わなくなっていって
気づけば
彼女は俺がいなくても立てるようになっていた
.
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作者名：いちご | 作成日時：2020年10月17日 7時
