貴女のいないその未来は (ページ9)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:2,280 hit

9.恋愛模様ページ9

Aside

翔くんと別れたなんて軽く伝えたつもりが、

やっぱり腐れ縁の貴方には分かってしまうみたいで、

和也｢今日、仕事が終わったら飲みに行こう。｣

そんな、慰めのお言葉をいただく始末。

思い返せば翔くんと喧嘩した時も、

真剣に将来を悩んだ時も、

相談に乗ってくれたのは貴方だったかもね。

A｢それで...｣

お酒が入り、ペラペラと喋り出す私の口。

うんうん、とそれだけで聞いてくれる和也。

A｢ねぇ、私ばっかり話してばっかり。和也はなんか無いの？ほら、彼女とか。｣

和也｢俺にはそんなの無いよ。あるわけないじゃん。｣

A｢嘘だ。絶対あるよ。だってこんなにイケメンだよ。｣

和也｢そりゃあ、言い寄ってくるような女はいくらでもいるけど。｣

A｢ほら、そうでしょ。｣

和也｢でもね、俺にはそんなの必要ないんだわ。｣

冗談で話し始めたのがいつの間にか和也は本気トーン。

真剣な顔をしてそんなことを言った。