27.揺れるココロ ページ27
Aside
雅紀｢おかえりAちゃん。にの上に運んでおいたからね。｣
A｢ありがとうございます。｣
ちゃんと笑えていただろうか。
こんなに優しいただいまにも笑えなかったかもしれない。
それほどまで私は嘘をつくのが苦手なのだ。
起こさないように...とそっと店から繋がる階段で上に上がったものの、和也は布団の上に座っていた。
目をぱっちりと開けて。
A｢え、和也...？起きてるの？｣
そうきくと当たり前かのようにこう答えた。
和也｢ほんとに寝てると思ってたわけ？｣
A｢はぇ...？｣
和也｢俺が、1度でもお酒で寝ちゃったことなんてあった？｣
A｢無いけど...｣
和也｢俺がお酒強いの知ってるでしょ？それに、相葉さんが俺の体重の人間を二階に運ぶなんて無理に決まってるでしょ。｣
最もなことを言われてしまい、言葉が出ない。
そう言われてみれば、
和也は1度もお酒で失敗したことがないらしい。
それに、
相葉さんによっぽど隠し筋肉があるか、
和也がシンデレラ体重出ない限り、
“上に運んでおいたからね”は成立しない。
何故か、和也はニコニコとしていた。
A｢どうしてそんなことしたの？｣
普通に聞いたはずなのに和也は一向に答えてくれなかった。
そして、こう言った。
和也｢...翔ちゃん、元気そうだった？｣
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作者名：さーちゃん | 作成日時：2017年12月18日 23時
