貴女のいないその未来は (ページ22)

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22.相葉さんページ22

Aside

スマホについているガラスのキーホルダー。

昨日作ったおそろい。

それをわけもなく、隠してしまったのは何故だろう。

貴方と目があった瞬間、

これを外したいと思ってしまったのは何故。

.

遡ること一時間前、

和也｢ここが雅。｣

A｢え！私そんなにお金ないよ。｣

和也｢大丈夫、大丈夫。｣

ﾐﾔﾋﾞ
和也が連れてきてくれた和食雅。

高級和食屋というか、

会員限定とか、

一見さんお断りといったような雰囲気を醸し出すお店。

ふらっと和也が入っていくのにそっとついて行った。

雅紀｢あ、待ってたよニノ。久しぶり｣

和也｢久しぶり、相葉さん。｣

A｢久しぶり...？｣

和也｢相澤Aさんという方です。｣

雅紀｢彼女？｣

和也｢そう。｣

A｢相澤Aです。よろしくお願いします。｣

雅紀｢あら、カワイイ子。相葉雅紀です。よろしく。そこ座っていいよ。｣

二人揃って新鮮な魚の切り身が並ぶショーケースが目の前の席に座った。