貴女のいないその未来は (ページ21)

今日:8 hit、昨日:3 hit、合計:2,287 hit

21.今日という一日k.n ページ21

和也side

和也｢どうして流星に願い事するんだろう、宇宙の果てに消えてゆくのに。｣

A｢何歌ってるの？｣

和也｢瞳の中のGalaxyって歌。好きなんだよね、この曲。｣

A｢和也、昨日も同じこと言ってた。どうして流星にお願い事、するんだろうね。って。｣

そう、Aに、言われてハッと気づく。

別に“流星に願い事をする”ことが嫌いなわけじゃない。

むしろ、好き。

だけどこの曲が好きになって願い事をする時はルーティーンのようにこう呟いてしまう。

言わば、癖のようなもの。

つい言いすぎてしまうことがある。

A｢今日はどこに連れていってくれるの？｣

和也｢今日はね...｣

今日一日の予定。

どうやったらAが楽しんでくれるかをずっと考えていた。

そうやって考えている時間も楽しかったけど。

午前中はAの行きたいと言ったところばかり。

最後に食べる“和食雅”は友達が経営するちょっと高級な和食屋さん。

こっちに来るなら是非と言われそのまま誘いに乗った。

“今日も楽しい一日にする”

有言実行に向けて今日という1日をスタートさせた。