19.貴方と星空 ページ19
Aside
2月某日＿＿＿＿。
A｢寒くない...？｣
和也｢いや、俺にもここまでは予測できないって〜｣
あの雑誌の通り、某、有名な海に来た私達。
しかし、雪なんか降るはずもない場所なのに雪が降っていた。
新幹線から降りた後の景色は、
幻想的な銀世界は、
目を疑うほど美しかった。
この寒さも和也とくっついていられるなんて思えばなんだか嬉しくて、
寒いのが嫌いな和也は結構堪えてたけど、
それもまた新しい表情が見れてよかったなんて思ったり、
そんな、最高の1日。
海を離れた後も旅館へ向かう道中、
たくさんの思い出ができた。
2人でお揃いのガラスのキーホルダー。
手作りが歪な形を作り出してそれもまたよかった。
二人で一つをシェアして食べた甘いイチゴパフェ。
丘の上に建つ小さな教会。
青で彩られたステンドグラス。
鳴らしたら関係が永遠になる鐘。
和也｢これ、鳴らしたら永遠になっちゃうよ？｣
A｢私は永遠でいいよ。和也となら。｣
どれも、私には初めてのことばかりだった。
もう何年も生きてきてこんなにも充実した1日は今までになかった。
最後の締めくくりには、
昼間の天気が嘘みたいな満天の星空を見上げながら露天風呂につかった。
A｢星、綺麗だったね。｣
和也｢男湯からも見えてた。どこまで続くんだろうなんて思ったよ。｣
A｢私、流星も見たよ？｣
和也｢俺も見た。｣
A｢明日も楽しい1日でありますようにってお願いした。｣
和也｢どうして流星にお願い事、するんだろうね。どこに流れてるかなんて分からないのに。｣
A｢何でだろう、自然にしてたよ。｣
和也｢大丈夫。願わなくても明日も楽しい1日にするから。｣
そんな話をして和也の寝息に安心しながら眠りについた。
全てが順調だった。
＿＿＿＿＿＿＿＿なのに、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さーちゃん | 作成日時：2017年12月18日 23時
