検索窓
今日:58 hit、昨日:11 hit、合計:33,578 hit

襲撃 ページ9

***




エドがこの部屋を出ていってから、だいぶ時間がたった気がする。



私は、ソファーに座ってひたすら時間が過ぎるのを待っていた。



彼が迎えに来てくれるまで。



静かな部屋では、余計なことばかり考えてしまう。



本人に聞くまで、真相はわからないのに、尻軽に見えたかなだとか、喜んでるように見えたかなだとか、延々と考える。



しばらくすると、静寂に包まれた部屋が途端に騒がしくなる。



耳をすませば聞こえてくる銃声。




『…何?』




部屋の向こう、建物の入口付近からどんどん銃声が大きくなってくるのがわかる。



私は立ち上がり、外を確認しようとした所で




ガンッ!!!




『きゃっ…!』




勢いよくドアが開かれたのだ。



そして現れたのは、青い軍服を着用し武装した軍の人たちだった。



『…いったいどういう…』



男「くそが!軍には戻らねーぞ!!」




事実を確認しようとしたが、部屋にいたグリードの手下たちが軍人目掛けてかかっていってしまった。



軍人も何人か倒れたが、グリードの手下たちは銃によって片付けられてしまう。



とうとう、私だけが生き残ってしまった。



軍人「貴様は、ここの者か?」



『ち、違いますっ…私は…』




次に殺されるのは私だと、怯えていたその時に銃口を向けられ問いかけられる。



恐怖に支配された私の身体は思うように動かず、言葉も出てこない。



あと少しで私の人生が終わるんだ、そう思った時。




ブラッドレイ「おや君は。」




あの日聞いたおじ様の声に、身体から思わず力が抜けその場にへたりこんでしまった。




『ブラッドレイ…大総統…』



ブラッドレイ「こんな所で出くわすとは…。

鋼の錬金術師と行動を共にすると聞いたが、いささか危ない目に合いすぎではないかね。」




私もそう思います…。



そんな言葉も出なかったが、頷き答える。



ブラッドレイ大総統は1人の軍人に私のを外に出すよう命じた。



ブラッドレイ「鋼のは、私に任せたまえ。

君は外で待っているように。」



『ありがとうございます…』



そう言って、大総統は奥の方へと消えたのだった。



私は、大総統の命を受けた軍の人に連れられ、店の外へと向かい始める。



しかしその道は最悪そのもので、店のほとんどの関係者は全て射殺されており、その光景はまさに血の海だった。



私は、吐くのを我慢しながら、見ないように見ないようにと、ただ必死に歩き続けた。


***

自覚する思い→←何故sideエド



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (76 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
97人がお気に入り
設定タグ:鋼の錬金術師 , エドワード・エルリック , 鋼錬   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

柏餅(プロフ) - 神すぎますゥゥゥ! (3月21日 16時) (レス) @page28 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵(プロフ) - みーさん» あっあっ…コメントありがとうございます…っ!みー様のお命、救われたのなら私はとても嬉しいです…。もっと沢山の方を救えるよう精進致します(?) (2022年3月17日 21時) (レス) id: d7d7e6bb61 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - あっあっあっ、ハガレンの夢小説ものっそい少ないので助かります・・・再熱してたので命が救われました・・・ありがとうございますありがとうございます!!! (2022年3月16日 22時) (レス) id: 9c701de065 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵(プロフ) - レイさん» 暖かいお言葉、本当にありがとうございます…!私の文章をそんなにお褒めいただけると思わず、むしろ毎回投稿前に悩むくらいでした。レイさんのコメントで、やる気がもう200倍くらい出てきたので、これからも頑張りますぅぅうう!!! (2022年3月1日 23時) (レス) id: bc8ff92a4c (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 毎回の話がおもしろいし、文章も私とは天と地の差があって、最初の方から見ていたのですが、初めて見たとき、そして今でも話が更新されるごとにびっくりしています。いつも最高の文章を書いていただきありがとうございます! (2022年3月1日 21時) (レス) id: 16d4726e1e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:YayoiSakura | 作成日時:2022年2月17日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。