罪を侵して人を愛せず2【鋼錬】

獲物sideグリード ページ6

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sideグリード





『…っ、だめ…』




俺は今、たまたま見つけた珍しい髪色の女を口説いている。



その女の顔色を伺いながら、指を動かしていく…



右か？左か？




グリード｢正直に言えよ、こっちだって｣



『だ、誰が言うか…っ』




目は口ほどに物を言う、とはよく言うが、コイツちょっと素直すぎねぇか？




グリード｢わかりやすいんだよ、テメェ！

…JOKERはこっちだあぁぁ！！｣



『いやあぁぁぁ！！』




Aの持つ右側のカードを、勢いよく引き抜き絵柄を確認する。




グリード｢はっはぁ！お前トランプ弱すぎかよ！！｣



『うるさい…早く駅に連れてって…！』




俺たちは駅への道案内を掛けて、トランプゲームに興じていた。



暇つぶしに、この女を口説いて落とそうと思ったが、なかなかガードが硬い。



何か楽しむもんでも…と思ってはじめたカードゲームで、まさかこんな事になるなんてな。



コイツ、めちゃくちゃ弱ぇくせに、負けず嫌いときた。




グリード｢お前このままだと一生駅にたどり着かねーぞ｣



『ぅ…っ』




残った1枚のカードを握りしめ、ワナワナと震えるA。



好奇心で拉致ってはみたが、よく見ればイイ女だ。



年端もいかないだろう女に、ここまでそそられるのはいつぶりか。



体つきもそうだが、妙に大人びた表情をするし、何より気が強い。




『もうやってられない！帰る！』



グリード｢なんだよ、まだこれからだろ？｣




立ち上がった女の手首をつかみ、座れよ。と少し強めに言い放つ。

少しだけ怯んだかと思えば、俺の手を振り払い立ち去ろうとした。




グリード｢おいおい、まだゲームは終わってねーぞ？｣




そう言い終わるが早いか、女を捕まえてソファーに組み敷いた。



ぱしん！



『さ、わらないで…！』




頬に強い痛みを感じる。



俺の下にいる女は、俺を睨みつけ息を荒らげている。



なんだ？この感情。



従わせたい、泣かせたい、そんな感情が渦巻く。




グリード｢いいぜ、俺は気の強ぇ女が大好きなんだ。｣




その強気な瞳に涙をうかべ、俺に許しを乞う姿を見てぇ…



そんな姿を想像するだけで、俺の気持ちは昂りを増すのだった。



お前を落とし、俺のモノにするゲームは



まだ終わっちゃいない。




***
グリードのキャラがうおーさおー

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