親のような気分sideアル ページ21
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イズミ「え?エドとAちゃんが変?」
アル「はい、そうなんです」
こんにちは、僕アルフォンスです。
朝あんな事があってから、兄さんとAの様子がおかしいので、師匠に相談中です。
目を合わせようともしないし、会話もぎこちないし、避けてるとさえ思う。
これは絶対何かあったと思うんだよね。
イズミ「まぁーったく、痴話喧嘩はよそでやってほしいねぇ」
と言いながらもどこか楽しそうな師匠。
イズミ「まだ付き合ってないにしても、エドのあれはほの字だと思うんだけど、どうなの?」
アル「ほの字だと思いますよ。」
イズミ「だよねぇ」
エド「…!?…!?」
遠くで素振りをしながら鍛えている兄さんを見て2人で話していると、視線を感じたのか兄さんは周囲を見渡し始めた。
イズミ「Aちゃんも、ほの字だと思うんだけどねぇ、若いねぇ」
アル「そうなんですねぇ」
僕の方が年下だけど、気持ちはさながら親のような気分。
僕達はずっと、元の身体に戻るため奔走していたから、そういう話は全くないし…
兄さんには、幸せになってほしいから。
アル「僕達、明日にはここを経たなきゃ行けないから…せめて仲直り位はして欲しいと思ってるんです」
イズミ「あぁ、エドの腕を直しに行くんだったね。
だったら、急がないとか。」
そう言うと、師匠はメモに何やら描き始める。
アル「クミン…ターメリック…、もしかして、今日はカレー!?」
イズミ「そうよ。でも肝心のスパイスがない。
エドー!ちょっとお使い頼みたいんだけどー!」
師匠に呼ばれた兄さんが、こちらに走ってくる。
イズミ「これ、ちょっと買ってきてよ」
エド「…今日はカレーですか。」
イズミ「そうそう、でもスパイスが足りなくてね」
エド「…オレ、粉全部同じに見えるんすけど…」
イズミ「やだー、それは困った困った。Aちゃんならわかるかな。」
エド「っ、そりゃあ、わかると思いますケド…」
なるほど、師匠は兄さんとAの2人でお使いに行かせようという魂胆だ。
エド「あ、アル!お前は…」
イズミ「アルは残って私と組手♡」
アル「あっ、はい…」
そりゃないよ…僕も行きたいけど…邪魔しちゃ悪いし…
イズミ「わかったらさっさと行く!!」
エド「はっはいぃぃっ!!!」
アル「兄さん頑張って〜」
兄さんは慌ただしく家の中へ入ったのだった。
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柏餅(プロフ) - 神すぎますゥゥゥ! (3月21日 16時) (レス) @page28 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵(プロフ) - みーさん» あっあっ…コメントありがとうございます…っ!みー様のお命、救われたのなら私はとても嬉しいです…。もっと沢山の方を救えるよう精進致します(?) (2022年3月17日 21時) (レス) id: d7d7e6bb61 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - あっあっあっ、ハガレンの夢小説ものっそい少ないので助かります・・・再熱してたので命が救われました・・・ありがとうございますありがとうございます!!! (2022年3月16日 22時) (レス) id: 9c701de065 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵(プロフ) - レイさん» 暖かいお言葉、本当にありがとうございます…!私の文章をそんなにお褒めいただけると思わず、むしろ毎回投稿前に悩むくらいでした。レイさんのコメントで、やる気がもう200倍くらい出てきたので、これからも頑張りますぅぅうう!!! (2022年3月1日 23時) (レス) id: bc8ff92a4c (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 毎回の話がおもしろいし、文章も私とは天と地の差があって、最初の方から見ていたのですが、初めて見たとき、そして今でも話が更新されるごとにびっくりしています。いつも最高の文章を書いていただきありがとうございます! (2022年3月1日 21時) (レス) id: 16d4726e1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:YayoiSakura | 作成日時:2022年2月17日 14時