罪を侵して人を愛せず2【鋼錬】

本当の気持ちsideエド ページ15

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sideエド




今日の夕食の後、師匠に改めてAの事を聞かれた。




Aは女の子だから、俺たちと行動するのは危ないんじゃないか。



今日みたいな事がもしまた起こっても、今回のように運良く見つける事ができるとは限らないんじゃないか。



実力をつけるまで、師匠の元で学ぶ方がいいんじゃないか…。



師匠の言うことは、もっともだった。



Aは女だし、力も弱いし、この先何かあっても今回のように助かるかはわからない。



今日だって、あのままあのヤローに…そのまま会えなくなっていたかもしれない。



だから、だからこそ、そばで守ってやると決めたのに。




イズミ｢それに、あの子はお前たちの足枷になる事を望んじゃいないと思うよ。｣



エド｢足枷…｣




決めかねている俺に、師匠はさらに言う。



そのタイミングで、Aが皿洗いから戻ってくる。



師匠とAが話し始める。



そして話は淡々と進み、Aはここに残る事を選んだ。



ここで学ぶ方が安全なのはわかってる。



その方が良いのもわかってる。



なのになんで



こんなに心が晴れないんだ…？



俺はお前と離れたくない、そう思ってるのか？



お前を守れるくらい、もっと強かったら。



なんでこんなにも、お前と一緒に居たいと思うのか…



そう考えていたところに、師匠はAと同じ部屋で寝ろと言う。



本当に恋仲だと思ってのことなのか、からかいなのかはわかんねーけど



どうやって過ごそうか、必死に頭を回転させ無くてはならなくなり、自分の本当の気持ちに気づくことは無かった。





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