検索窓
今日:17 hit、昨日:88 hit、合計:33,625 hit

師匠とカレーライス ページ13

***




私たちは軍の人に送られ、エドの師匠という方の精肉店にやってきた。





『はじめまして、A・イシュウォールトです。』



イズミ「いらっしゃい。聞いてると思うけど、イズミ・カーティスよ。

こっちは主人のシグ。」




ご主人と紹介された方は、とても巨体で…




『はっ、はじめまして…』




少し恐怖を感じたが、なんとか挨拶はできた。




シグ「……エドの彼女の。」



イズミ「そうそう、彼女の。」



『っち、ちがいましっ…』




全力で否定しようとしたら、舌をかんでしまった…。




エド「…お、俺、アルの鎧洗ってくるわー…」




ちょっとなんか言いなさいよ!!とエドを見るも、もはや諦めた顔で首を振った。




イズミ「それなら、裏の蛇口使いなさい。

お腹も空いたろう。Aちゃん、早速で悪いんだけどちょっと手伝ってちょーだい。」



『あっ、はい!』



アル「兄さん待ってよー」




私はイズミさんに家に招き入れともらい、そのまま晩御飯の支度を手伝うことになった。


***


イズミ「あんた、包丁の使い方上手ねぇ」



『召使いをしていたので、食材の下ごしらえ等はやった事がありまして…』




今日のご飯はカレーライスとの事で、私は野菜の下ごしらえを任されていた。




イズミ「それで、エドとはどこまで?」



『どっ…こまでと言うのは…!?』




お肉を切りながら平然と聞いてくるイズミさん。



何もありませんが!?

いやどこまでって、何が!?



こちらがテンパっていると、イズミさんは笑いながら話してくれた。




イズミ「いやね?あの子から女の子の話っていえば、幼なじみの子くらいでさ。

あんたの事話す時ちょっと恥ずかしそうにするし…、てっきりそーゆーのだと思ってね。」




…そーゆーのとは!!!?




顔がどんどん真っ赤になって行くのがわかり、咄嗟に下を向いて無心で芋の皮をむいていく。




イズミ「まぁ、あの子は口は悪いけどいい子だし、仲良くしてやって」



『は、はい、こちらこそ…』




こちらこそって、なによ…?!




じゃりじゃりとひたすら皮をむいていると…




エド「先生!腹が減りました!!」




裏のドアが開き、例の男が大声でこちらに向かって叫んだ。




イズミ「うるさいね!!早く食べたかったら手伝いな!!」




その声とともに具材を煮込むはずのナベが、エドの顔面にすっ飛んではぶち当たったのだった。



***

弟子入り→←禁忌と詰問2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (76 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
97人がお気に入り
設定タグ:鋼の錬金術師 , エドワード・エルリック , 鋼錬   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

柏餅(プロフ) - 神すぎますゥゥゥ! (3月21日 16時) (レス) @page28 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵(プロフ) - みーさん» あっあっ…コメントありがとうございます…っ!みー様のお命、救われたのなら私はとても嬉しいです…。もっと沢山の方を救えるよう精進致します(?) (2022年3月17日 21時) (レス) id: d7d7e6bb61 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - あっあっあっ、ハガレンの夢小説ものっそい少ないので助かります・・・再熱してたので命が救われました・・・ありがとうございますありがとうございます!!! (2022年3月16日 22時) (レス) id: 9c701de065 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵(プロフ) - レイさん» 暖かいお言葉、本当にありがとうございます…!私の文章をそんなにお褒めいただけると思わず、むしろ毎回投稿前に悩むくらいでした。レイさんのコメントで、やる気がもう200倍くらい出てきたので、これからも頑張りますぅぅうう!!! (2022年3月1日 23時) (レス) id: bc8ff92a4c (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 毎回の話がおもしろいし、文章も私とは天と地の差があって、最初の方から見ていたのですが、初めて見たとき、そして今でも話が更新されるごとにびっくりしています。いつも最高の文章を書いていただきありがとうございます! (2022年3月1日 21時) (レス) id: 16d4726e1e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:YayoiSakura | 作成日時:2022年2月17日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。