罪を侵して人を愛せず【鋼錬】 (ページ29)

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いいお嫁さんページ29

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？｢あれ？可愛い子がいる！誰！？彼女！？｣

『ち、ちがいますっ！』

金髪の彼女は私を見るなり、そう騒ぎ出すと思わず声が裏返ってしまいそうになる。

エド｢ちげーよばーか。今回手伝ってくれたA。

こっちは幼なじみのウィンリィ。俺の整備士だ。｣

エドに紹介されたウィンリィさんは、私に手を伸ばし握手を求める。

ウィンリィ｢貴方がアリシアね。

私はウィンリィ・ロックベル。気軽にウィンリィって呼んでね。｣

『はじめまして、ウィンリィ、さん？』

差し伸べられた手を握り、握手を交わす。

ウィンリィ｢やだ、ウィンリィでいいってば。

もちろん、敬称もナシ！｣

『わかった、ウィンリィ…』

同じ年頃の友達も居ない私はなんだか照れくさくなってしまったが、嬉しくもあり自然と微笑む。

ウィンリィ｢うん。こんな可愛い子、エドなんかには勿体ないわ。

はいこれ、頼まれたチケット買ってきたわよ｣

エド｢なんかってなんだよ。おー、サンキューな｣

またもや退室するタイミングを逃したなと思いながら、騒がしい室内を見て少し微笑む。

幼なじみがいるって、なんだか羨ましいな。

というか、エドはまだ傷も癒えてないのにもうどこかへ行こうとしているのか…。

ヒューズ｢今度はどこに行くんだ？タブリス？｣

ウィンリィ｢どこよそれ。｣

アル｢うーんとね、ここ。｣

アルが地図を広げ、タブリスを指さす。

すると突如ウィンリィが声を上げた。

私もアルも突然の大きな声にびくりと身体を震わせる。

どうやら、タブリスの手前にある、ラッシュバレーという所に行きたいらしい。

エド達と共に向かう事になり、ウキウキしながらウィンリィは電話をするため部屋を去っていった。

アル｢元気だなあ｣

ヒューズ｢うん、いい嫁さんになるぞ。

うちの嫁さんほどじゃないけどな。｣

エド｢俺に言うな！あとさり気にのろけんな！！｣

『あはっ』

思わず声を出して、笑ってしまった。

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