あ ページ6
平和だ。
朝のアレからというもの
私と倉持くんが関わることは全く無くて
むしろ無さすぎて友人達も忘れているようだ。
あっという間に昼!
ありがとう神様!
信じた事ない神にさえ感謝する!!
────とか
一瞬浮かれた自分が馬鹿だったらしい。
倉持「毬亜、ちょっと昼飯持ってついてこい」
A「……わかった」
私が立ち上がるのと同時に沸き立つ歓声。
やめて面白がってるだろお前ら。
***
A「屋上」
倉持「そう」
なんてまた、ベタな。
でもいいや、昨日の事で話したいことあったし
屋上ってあんまり人居ないもんだし
しかも今日人全くいないし
話すにしたらもってこいな場所だよ。
御幸「なぁ、倉持。俺いる?」
倉持「一応」
なに?いらなくない?
え、必要なの??なんで?なにに?どうして?
全然わかんない。
プリンセスまりあ理解不能。
倉持「昨日さ、俺お前に会ったじゃん」
A「え、あ、うん」
扉の近くでぼーっと突っ立っていて
突然投げかけられた言葉に少しだけどもる。
声が変になってなくて良かった。
すっごい恥ずかしいし。
倉持「で、付き合ってって言ったじゃん」
A「うん」
倉持「実は甘いもの超苦手な
声作って喋ってるプリンセス毬亜」
A「ちょっ!?」
御幸くんいるのに何言ってんのこの人!?
誰にも言うなって言ったはずだけど!
へぇー、じゃねぇよ!笑ってんな!
御幸「毬亜さんイメージと全然違うね」
A「そっ、れは、えっと…」
……もういいや。
私達の他に人いないし
誤魔化そうにも倉持くんがいる以上それは無理そうだし
A「…あー、もう、そうだよ
甘いもの食べたら気持ち悪くなるし
ほんとは可愛らしい声してないし
毎日毎日猫かぶって生活してますよ!」
適当で。
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