ふ ページ2
立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花。
さらに文武両道。
加えて料理も裁縫もお手の物。
『毬亜さんってすっごい可愛いよね!!』
『わかる〜!しかも優しいし!』
あぁ、こんなに完璧な人がこの世に存在していていいの?
周りの皆は私に憧れの目を向ける。
見られている。
私は憧れの存在。
あぁ、なんて快感。
ゾクゾクする。
わざわざ友達になりたいって寄ってくる人もいて
友達も多くなった。
でも友達と遊びに行くと
カフェとかケーキ屋とかで
女子力高いイメージを崩さないためには
甘いものを頼まないといけない。
『毬亜ってお姫様みたいだよね!』
『まりあって苗字は聖母だけどね!』
A「もー、そんなこと言ったら弟も聖母になるって〜」
甘いのダメなのにっ、て思いながら
頑張って笑顔作って
幸せそ〜に甘いものを頬張る。
本当に無理
チョコレートとかが一番ダメ。
口の中でねっとりと溶けだして
ぬちゃっ、て小さく音が鳴る
あの感じが本当にダメ。
『幸せそうに食べるねお姫様〜』
A「うん〜!美味しい〜!
幸せだよ〜♡」
『プリンセスまりあ超可愛い〜!』
あー、無理
吐きそう。
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