７話 ページ8
白ひげの船を出て暫く、Aは次の島へと移動している。
『・・・・話には聞いとったけど、白ひげ海賊団ってのは随分と変わっとったな。』
海賊らしくなかったわ、と呟く。
まさかあんな所で白ひげ海賊団に遭遇するとは思っていなかった。
海兵だとバレれば、戦闘は避けられない。
面倒事が嫌いなAにとったら、不幸中の幸いだった。
それに、Aはほとんど嘘を言っていない。
嘘をついたのは"旅人だ"と言った事くらいだ。
もとにいた場所を追い出された、というのもあながち間違っていない。
実際、Aは滅多な事がないかぎり海軍本部には戻らない。
基本的に船で旅をしながら仕事をしているのだ。
仕事というのは、海賊討伐や各島々にある海軍基地に不正者がいないかを見て回る事だ。
こんな仕事を持つのは、Aが最初で最後だ。
Aがこのように海軍本部から出て旅をし始めて数年。
Aは面倒事が少ないこの立場が結構気に入っている。
『・・・・・島か。』
次の島が見えてきた。
『・・・・ここ、海軍基地があるとこやんけ。』
島に近づくと、海軍基地が島の中心に建っているのが見える。
『・・・海賊はおらみたいやな。』
Aは海岸沿いを確認し、島へと足を踏み入れた。
――――――――――――――――――――
『・・・・なんやここ。えらい活気ないな。』
お店や家などの建物は多く建っているのに関わらず、人々の顔には笑顔がない。
暫く歩いていると、男から声をかけられた。
「アンタ、見ねぇ顔だな。外から来たのか？」
その男の顔もやつれて何処か影が差している。
『・・・・あぁ。』
「悪い事は言わねぇ。早くこの島を去った方がいい。」
男の言葉に何かあると確信する。
『・・・何があるんや。』
男は顔を歪め、話し出す。
「この島の海兵は腐ってるッ。皆そのせいで苦しんでんだッ。」
『・・・そいつらは何しとる。』
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幸 - 夢主くんの喋り方同じ関西人として身近になったみたいで嬉しいわぁ，更新停止なんは寂しいけどこれからも応援するんで頑張って下さい (2020年6月11日 20時) (
レス) id: a5c89d6f40 (このIDを非表示/違反報告)
マル(プロフ) - こんなに面白いのに更新停止なの寂しいです (2019年5月18日 22時) (レス) id: 11bc736d7e (このIDを非表示/違反報告)
ヒビキ(プロフ) - 夢主君のしゃべり方と性格がベストマッチですね！二つ名なのですが、将軍の二つ名の動物繋がりと、自由な性格をふまえて"黒猫"というのはどうでしょうか？次回も楽しみにしております！ (2017年9月23日 0時) (レス) id: b814e0d67a (このIDを非表示/違反報告)
skywater(プロフ) - 藻さん» ありがとうございます！諸事情により更新は不規則になると思いますが、頑張って更新していきますね！！ (2017年3月20日 13時) (レス) id: d55541c125 (このIDを非表示/違反報告)
藻 - 最初のお話から楽しく拝読させて頂きました。夢主君が素敵です。これからも更新頑張って下さい。 (2017年3月20日 12時) (レス) id: b6eec3e644 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：skywater | 作成日時：2017年1月21日 11時
