侵入者11 ページ32
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上矢「チッこの外道が」
『...偽善者野郎が』
そう言葉を残し、画面が切れた。
画面が切れても私たちは怒りが止まらない。
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アイリ「おい、落ち着けA」
ブル「君もその拳の力を抜きなよ」
そこに姿を表したのはここの機械類のハッキング、敵の捕獲を頼んだブルーだった。
どうやら仕事は終わったらしい。
私もアイリッシュも上矢に向けて相当な殺気を向けており、気の抜けたブルーの声にふっと力を抜く。
上矢はここにはいない。
そんなにここで気を張っても意味が無い。
そんな簡単なことも分からないなるくらい自我を失ってたのか...
それにしてもブルーの服はボロボロ。
露出している肌も擦り傷がある。
私の視線にブルーは気づいたのか、ニコリと笑った。
ブル「ごめん、Aちゃん。もう1人の幹部もそうやって爆弾がぐるぐる巻きだった、そんで自爆しちゃった」
そういや、ここの部屋に来る前に遠くの方で爆発音がした気がした。その音だったのか...
ブル「鉱石を使いたくなかったのは分かるけど、使って正解だったよ。結構な爆破範囲だったからね...こんな部屋は木っ端微塵さ」
ブルーは大丈夫だったのかと聞くと、爆破直前でワイヤーで隣の棟に飛び移ったらしい。
...うーん、さすがだ。
『...さあ、もう行こう。ヴェスパニア鉱石の効果は10分。そろそろここから離れよう』
アイリ「それを先に言え!...アイツは?」
アイリッシュは未だに放心状態のブラックに目を向ける。ブラックは...
ブル「あの爆弾を10分以内では解体出来ないよ...それにあの様子だと頭、薬でやられているだろうし助けても彼にとっては生き地獄だよ」
私が言いにくかったことをブルーが代わりに言ってくれた。私は俯きながら走り始める。
簡単に解体出来ないように作ってあるだろうし、解体しようとしたら爆破する作りにもなっているかもしれない。
あれほど、GATEのリーダーの死を大事にしてここまで力をつけていた奴が、簡単に仲間を裏切るとは思わなかった。
こりゃあ上矢の独走状態だな...
先程の爆破音のせいか、敷地の周りにはパトカーが数台止まっている。
私達は警官に見つからないように、車に乗り込んでアジトから離れた。
アイリ「...この後はどうする」
『アジトはあと一つ。上矢はそこにいる可能性が高い。一気に攻め込むぞ』
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そんな時だった。
新一から志保が攫われたと連絡が入ったのは...
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第31章 「侵入者」 完
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トロ丸くん(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く面白くて大好きです!ただ、理解者2から3にかけてがおかしくなっているので修正したほうがいいと思います。更新楽しみにしています! (2020年4月11日 9時) (レス) id: 1357d0851f (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです!番外編とかでもっとジンとの絡みが見たいなぁと思ってますw更新頑張ってください! (2020年4月10日 15時) (レス) id: 51ee7cd96d (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです最新待ってます頑張ってください (2020年4月2日 0時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
斉藤さん - 続編おめでとうございます!待ってました!!今度はジンのターンですね( -ω- `)フッジン好きの私にはニヤけが止まりませんw (2020年3月20日 23時) (レス) id: 4ec1a4318b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:235711 | 作成日時:2020年3月15日 19時