侵入者10 ページ31
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アイリ「な、」
上矢「味方の裏切りにまんまとハメられて殺られる......外道なお前にとってはお似合いの因果応報な死にっぷりだなぁ?」
『くそ!!』
上矢「じゃあ、白川さよならだ」
ブラックが引き金を引いたのか、分かりやすく胸に着いている1番大きい爆弾にカウントダウンが表示される。
数字は10秒。
ブラックの顔は挙動不審に私達の方に歩いて寄ってきており、その顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃだが、表情は笑っている。
不気味すぎて顔が引き攣る。
薬でもやったのか??
『ここで、使う予定ではないんだがな...』
私が立ち止まっているのをアイリッシュが見たのか、焦ったように私の名前を呼ぶ。
3──
アイリ「おい!!さっさと逃」
2──
『間に合わないでしょ、どう見ても』
1──
私は懐から拳銃を取り出す。
私のでは無い、次元のを。
私はブラックに向けて一発打つ。
その弾が胸の爆弾に当たり、爆破直前の爆弾の音と光は消えた。
「え?ええ?なーにこれぇ」
爆破しない爆弾に戸惑うブラック。
私の拳銃を見てアイリッシュは呟いた。
アイリ「...そーいうことか」
機械越しの上矢も私の拳銃を見たのだろう。
ふーんと興味無さそうな言葉を発する。
上矢「...なるほど、ヴェスパニア鉱石か」
そう、正解。
次元からの拳銃の一発目にはルパンが作ってくれた機械を無能化させるヴェスパニア鉱石の結晶を入れ込んだ弾丸が入っていた。
だが、その1発だけ。
私は上矢との最終的な場面で使おうと思っていた。こんな他の奴なんかに使うためのものでは無い。でも、命は助かった。
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上矢「残念だ。爆破による死体の解体ショーでも見ようと思っていたのによ...」
『まさか仲間を使うとは思わなかったなぁ...
日本の新未来を願う組織が、同士を捨て駒にするなんて。』
上矢「未来の為には犠牲は付き物なのさ…ボス達だってそうだ。お前の行動で死んだボスも未来の為の犠牲なのだろう。…そう、みんなは悪であるお前を殺すために遣わす俺のための被害者なのだよ。」
は?被害者??
未来のための被害者はもっと辛いものだ。
兄貴やれいにぃ達を見てみろよ
『...確かに私は世間的には悪の存在であるかもしれない。でもお前は決して正義じゃない。
お前が勝手に作った正義の被害者が彼等なんて聞いて呆れる。その正義の元に成り立っているお前の望む未来が兄貴の犠牲を土台にしているなんて、余計に尚更だ。』
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トロ丸くん(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く面白くて大好きです!ただ、理解者2から3にかけてがおかしくなっているので修正したほうがいいと思います。更新楽しみにしています! (2020年4月11日 9時) (レス) id: 1357d0851f (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです!番外編とかでもっとジンとの絡みが見たいなぁと思ってますw更新頑張ってください! (2020年4月10日 15時) (レス) id: 51ee7cd96d (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです最新待ってます頑張ってください (2020年4月2日 0時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
斉藤さん - 続編おめでとうございます!待ってました!!今度はジンのターンですね( -ω- `)フッジン好きの私にはニヤけが止まりませんw (2020年3月20日 23時) (レス) id: 4ec1a4318b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:235711 | 作成日時:2020年3月15日 19時