侵入者1〜第31章〜 ページ22
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ドンッ!と重い音が地面を揺らした。
そして響く非常装置の音と、いくつかの銃声音。
また構成員の交戦の声もする。
目の前のジンはパソコンを触り、建物内の監視カメラの映像を見る。
後ろから私も覗くと、次々にエラーの表示が増えるのが見えた。違うカメラには赤いスーツの男とダークスーツとソフト帽を着用している男がチラリと映る。
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それをジンも捉えたのか舌打ちをし、勢いよく立ち上がった。
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ベル「何処に行く気?Aは地下よ。彼らの方が先に着くわ」
ジン「うるせぇ、殺せばいい話だ」
ベル「相手は世界をまたにかけるプロよ?こちらも傷を負うわ...流石の貴方さえも」
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それに...と言葉を続ける。
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ベル「...Aの記憶が戻りかけている。きっと彼らに会ったら思い出すわよ」
ジン「連れ戻したら足の腱を切って動けなくしてやる。記憶なんて薬で飛ばしてやるよ」
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ジンの言葉にさすがに驚く。
そこまで思っていたなんて...
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ベル「ジン...それは愛情じゃないわ、執着よ」
ジン「うるせぇテメーは黙ってろ!!」
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私の言葉が気に触ったのか、ジンは近くに置いてあったワインガラスを私に向かって投げつけた。そのワインガラスは私ののすぐ横の壁に激突して割れる。
ジンはそのまま私の方を見向きもせず、部屋を出ていった。
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ジンが出ていった後、私は誰もいない事を確認し、廊下を歩く。構成員は全員ルパン達の相手に繰り出されているんだろう。周りを確認し誰にも使われていないようなホコリを被った部屋に入る。
そして、“変装”を解いた。
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峰「薬.....やっかいね」
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ライダースーツに着替えた峰不二子は既にこの建物内に侵入しているだろうルパン達に電話をかける。
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峰「...ジンがそっちに行ったわ。早く切り上げなさい」
電話越しに銃声音と「はいはーい」と余裕そうな声を聞いて電話を切った。
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ジンとは4日前から共に居た。
この女の予定はAの叔父さんを通じて情報を貰い、気づかれないタイミングで本物と入れ替わった。
ジンとこの女が接触しないようにと、組織側に協力をしてくれる人がいるとAの叔父さんは言っていた。
またその協力者からこのAが閉じ込められている施設の位置情報を貰い、この女の変装で施設内に難なく侵入することが出来た。
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トロ丸くん(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く面白くて大好きです!ただ、理解者2から3にかけてがおかしくなっているので修正したほうがいいと思います。更新楽しみにしています! (2020年4月11日 9時) (レス) id: 1357d0851f (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです!番外編とかでもっとジンとの絡みが見たいなぁと思ってますw更新頑張ってください! (2020年4月10日 15時) (レス) id: 51ee7cd96d (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです最新待ってます頑張ってください (2020年4月2日 0時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
斉藤さん - 続編おめでとうございます!待ってました!!今度はジンのターンですね( -ω- `)フッジン好きの私にはニヤけが止まりませんw (2020年3月20日 23時) (レス) id: 4ec1a4318b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:235711 | 作成日時:2020年3月15日 19時