決断者1〜第26章〜 ページ2
.
コナンside
「うっわ君可愛いねぇ〜」
「俺達と一緒に遊ばなーい??」
少し先に2人組のチャラい男達にナンパされてるAを見つけた。
そのあからさまなナンパにAは分かりやすく面倒くさそうに顔を歪める。
その表情にも屈せずに話しかける男二人。
やはり、こうしたナンパされている光景を見るとAは美人の部類に入るんだなぁと改めて思う。
普段はあんなんだし(失礼)、あまりそう考えた事はなかった。
容姿に気を使うのと少し黙っていれば、かなりモテてたと思う......が、アイツは面倒くさがりだから多分無理だろうが。
『すまんが今、友達を待っていてね』
男二人から背を向けるように断るA。
そもそも言葉遣いから女じゃねぇ...
.
「え〜?いいじゃん別にぃ」
「その友達と一緒でもいいからさぁ」
かなりねちっこいナンパらしい。
断っても食いつく。
周りの通行人も「可哀想に」という憐れみの目でAを見ている。そう思うなら助ければいいのによ...
まあいいや、
その友達が女友達ではなくて俺のような小学生と分かればすぐに去っていくだろう。
声を掛けるために一歩踏み出そうとした時、次のAの言葉に身体が固まった。
.
『お兄さん達はいやだ。私、面食いだもん』
「「、、、」」
『私の周りはイケメンが多いからさ、相当のイケメンじゃないとホイホイ付いていかないよ?お兄さん達じゃ全っ然ダメ』
.
え、
.
え?ちょ、Aサン?何言ってるの??
唖然と固まっていると、キョロキョロ俺を探していただろうAと目が合う。
俺と目が合うとわかり易くパァと効果音が付いたように笑顔になるA。
そして、こちらへと走ってくる。
「お前っ!よくも俺達のこと!!」
「あ、おい!ちょ、逃げんな!!」
『コナンくーん!!』
うわ、来んな!
後ろを処理してから来い!!
.
・・
現場は落ち着き、カフェに二人で入る。
頼んだアイスティーが揃ったところで、俺はAに話しかけた。
コナ「あれから、家に帰ってないんだって?」
その俺の言葉にAはスっと目を細くした。
『秀一から?』
赤井さんから聞いたのか?とAに質問を質問で返される。少しむっと思ったが素直にそうだと頷く。
.
あの日。
Aと赤井さんが言い合いになってから、Aは家に戻ってきていないと赤井さんから連絡を貰った。
蘭の話では学校には来ていると言っていたからどこかを借りてそこから通っているのだろう。
.
1889人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
よる - イッキ見しましたー!2日かかった…(読むのが遅いだけ)面白かったです!更新待ってまーす!笑 (2020年3月14日 15時) (レス) id: c5f0e73031 (このIDを非表示/違反報告)
あやね - 更新まだですか?待ってます!! (2020年2月13日 0時) (レス) id: 4ec1a4318b (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが楽しみです。よろしくお願いします。 (2020年1月21日 23時) (レス) id: bae193555e (このIDを非表示/違反報告)
あやね - 更新まだですか.....? (2020年1月12日 23時) (レス) id: 4ec1a4318b (このIDを非表示/違反報告)
氷 - めちゃくちゃ面白かったです!個人的にルパン達との絡みを増やしもらったら嬉しいな、と。これからも頑張ってください! (2019年12月22日 20時) (レス) id: 0dd927e5ca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:235711 | 作成日時:2019年10月13日 21時