野良猫7《名探偵コナン》

馬鹿者10 ページ18

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次に繰り出してきた拳を掴み、捻れる程強く掴むと、今まで臆せず睨んできた降谷の目に少し恐怖心が映る。



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赤井「俺はAを突き放すようなことは絶対にしない。」


腹の底から這い出る様な低い声に自分でも驚いたが、気にせず言葉を続ける。



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赤井「君に気付かされたよ...」


俺の言葉に降谷零は目を見開いた。





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そして数分後、俺らの殴り合いはAの一声で中断することになる。


『何でこんな所で喧嘩してたんだ！！
死ぬぞ！地上でやれ！！！』


赤井(喧嘩については止めないんだな、、、)


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その後無事私達4人は合流した。
新一が2人を誘導して私の前を歩く2人に声を掛けた。


『あそこで何やってたの』

赤井「...」

降谷「...A、、」

秀一は私から視線を外し、れいにぃは気まずそうに私の名前を呼ぶ。
その様子からはっきりと分かった。
本当にこの人達は喧嘩していたのか、、、
こんな時間との勝負の時に。

私が止めなかったらずっとやっているつもりだったのか？その間にキュラソーが組織に連れ戻されたら一体どうなると思ってんの。


『大の大人が...少し頭冷やしなよ』
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こんな状況でも私情を持ち込むほどのれいにぃの秀一への恨み。いつも冷静沈着なれいにぃを感情で動かすほどの深さ。

なぜこんなことになってしまっているんだろう。なんで2人は敵対しているんだろう。


2人が協力すればきっと大きな事がもっと成すことが出来るはずだ。
難しいこともきっと2人の知識と強さがあれば成功することが出来るだろう。


今、こうなってしまっている現実が辛い。

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『今からは協力関係。分かった？』


本当は“これからもずっと”って言いたい。


だからと言って部外者である二人の間の溝を私が埋めることは出来ないし、関わってはいけないことは分かっている。
でも、お互いを見つめ直そうとさせることは出来るかもしれない。



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