未熟者19 ページ42
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さりげなく手を取ってくるキースに私は慌てて手を離した。そしてその手を優しく摩るキース。ちょい待てや。なんか色気が...
声もいいし、この人...
そりァそうだわ、この人の声帯グリリバだぞ?
その本気の目をしたキースと、それを面白可笑しく見ているミラ王女。呆れた表情の新一とルパン。
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ルパン「はいはーい!Aは大事な俺らのお姫様なんで、この国の参謀にはなりませーん」
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ルパンは私の手を握っているキースの手をパシリと叩くと、グイッと私の腕を掴んでサッサとみんなから離れていく。
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どんどん離れていく距離。
ミラ王女が笑って手を振ってくれているのが見えた。
あ...まただ。
その姿がサクラ女王と重なる。
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まだ彼女は未熟者なのかもしれない。
でもすぐにきっと良い王になるだろう。
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『さようなら、ミラ“女王“』
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・・・・・・
それからルパンは私の助言通りに新一の事を調べ上げたのか、私に「あの餓鬼は工藤新一だろう?」と聞いてきた。
それに私は頷いて肯定し、お願いをする。
『彼、パスポート持ってないから日本まで私とおじさんと一緒に送って欲しい』
私のお願いに快く了承したルパン達は、せっせと大使館の服装に着替え始めた。
それを見て私は何をするのか理解する。
はは、驚かしてやんぞ。
新一を無事に回収して車に乗る。
車は5人乗りだったが、まだお子さんだからと私の膝に乗せ、私が腕でしっかりと抱えるように座った。
曇った顔をしている新一。
不味い...パスポートの申請なんてしたら、江戸川コナンの存在がいないってことがバレちまう...とか考えてるでしょ、どーせ。
はは、怯えてやんの。
王宮からだいぶ離れた場所に来てようやく、私たちは変装を取った。
しかし、今後の事を考え込んでいるのかそれさえも気づいていない様子。
ルパ「流石の名探偵もお手上げって感じだな...」
ルパンが声をかけたことでようやく顔を上げて驚く新一。
コナ「え!?おじっ...ル、ルパンさん!」
ルパ「言いにくそうだなぁ...おじさんでいいよ」
次元「フン!さっきから変装は取ってたのによ」
峰「気づかなかったー?」
コナ「バイクのお姉さん?.....それに、パパ!!!」
次元「パパって呼ぶんじゃねぇ!!」
新一の言葉に次元は新一の胸ぐらを掴む。知らない人から見たら、犯罪臭しかしないコンビだ。
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朔(プロフ) - 小説を書いたことのない私なので大したことない感想しか言えないのですが、構成?がしっかりしてて読みやすいなと感じました。次の更新がいつになるかわかりませんが、楽しみに待ちたいと思います。素敵な作品に会うことができ、とても嬉しいです。応援しております。 (2019年8月31日 21時) (レス) id: b04719a6f1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 更新待っています笑頑張ってください応援してます笑 (2019年7月5日 13時) (レス) id: c293b9e325 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 更新とても嬉しいです!すごく大好きなお話なのでこれからも応援してます♪ (2019年5月3日 12時) (レス) id: 43ab538aea (このIDを非表示/違反報告)
れい。 - めちゃめちゃ面白いです!!!更新頑張ってください!(≧∇≦) (2019年5月2日 1時) (レス) id: bbafcd59f2 (このIDを非表示/違反報告)
まいやん - 続編おめでとうございます!待ってました!!更新頑張って下さい。応援してます(^o^)/ (2019年4月28日 22時) (レス) id: 4ec1a4318b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:235711 | 作成日時:2019年4月28日 21時