未熟者16 ページ39
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『その辺にしろよ 』
私は耐えられなくてボソッと呟く。
呟いたつもりだったが、その発された声は思ったよりも冷たくて鋭くて、周りの人の目線が私に突き刺さった。
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『その、人に対する態度を改めた方がいい。
見ていて極めて不快だ。』
ジラ「っ、んだと!このアマ!」
『野心なき王?お前のは野心じゃねぇだろ。
サクラ女王は武力なんかで国を大きくするつもりなんて無かった。お前のそれはただの欲望だ。』
ルパン「ちょ、言い過ぎだって...」
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怖いよ...と明らかに引いた顔をするルパン。
確かに、私、あんまルパンの前で激怒とかしないかも。
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なんとも言えない雰囲気なった時、
峰「スイッチ入れたわよーん」
ルパン「あいよーー」
ふじこねぇの気の抜けた声が響き渡った。
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ジラードが爆弾のスイッチを押すが、それはもちろん何も起こらない。
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やっぱすげぇな、ヴェスパニア鉱石。
情報戦で生きている私にとっては凶器だわ。
セキュリティを解読している間にヴェスパニア鉱石を使われたら、とか考えるとたまったもんじゃない。
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ミラ「峰子さん!」
峰「凄いでしょ〜?このボール」
ふじこねぇ、ほんとにその凄さ、分かってる?
ボールとか簡単に言えないよ...
ルパンの手錠に拘束され、何も動けなくなったジラードの前にミラ王女が歩み寄る。
そして、
ミラ「もうあなたをおじとは思わない。実の姉と、その息子を...そんなこと出来るなんて...」
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ミラ「私は...あなたを許しません。決して貴方なんかにこの国は渡さない。この国の王は...
この私です!!」
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サクラ女王とその姿が重なった気がした。
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周りが穏やかな雰囲気に包まれた...が、私はあることに気づく。
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『ん?ねぇふじこねぇ!このメカの効力、いつまで!?』
峰「ん〜〜あと3秒かな?」
『げ、』
ルパン「飛び込めーーー!!」
ルパンの声に、背後で爆発音を聞きながら、私達は一心不乱で湖に飛び込んだのだった。
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朔(プロフ) - 小説を書いたことのない私なので大したことない感想しか言えないのですが、構成?がしっかりしてて読みやすいなと感じました。次の更新がいつになるかわかりませんが、楽しみに待ちたいと思います。素敵な作品に会うことができ、とても嬉しいです。応援しております。 (2019年8月31日 21時) (レス) id: b04719a6f1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 更新待っています笑頑張ってください応援してます笑 (2019年7月5日 13時) (レス) id: c293b9e325 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 更新とても嬉しいです!すごく大好きなお話なのでこれからも応援してます♪ (2019年5月3日 12時) (レス) id: 43ab538aea (このIDを非表示/違反報告)
れい。 - めちゃめちゃ面白いです!!!更新頑張ってください!(≧∇≦) (2019年5月2日 1時) (レス) id: bbafcd59f2 (このIDを非表示/違反報告)
まいやん - 続編おめでとうございます!待ってました!!更新頑張って下さい。応援してます(^o^)/ (2019年4月28日 22時) (レス) id: 4ec1a4318b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:235711 | 作成日時:2019年4月28日 21時