野良猫《名探偵コナン》

参画者2 ページ42

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『って言ってもなぁ〜』

はっきり言ってこちらには何も情報がない。
工藤新一の作戦も知らない。
ただベルモットとという組織の奴が灰原哀という少女を殺しにくるという情報だけ。

下手に動いて工藤新一の作戦をパァにして全員殺されてジ・エンドの場合だってある。
それは避けたい。


『工藤新一に作戦くらい聞いておけば良かった、、、いや、教えてくれないか、、、』

工藤新一は完全に私を“まだ”信用していないことは分かっている。組織の者ではないとだけは分かってくれているみたいだけど。


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そんなこんなで当日の夕方。

そろそろあっちのパーティも始まるであろう時間帯、私は最低限の物だけ持ち、なるべく身軽な服装で家を出た。
そして阿笠宅へ向かう。

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『まだ、来ていないみたいだな、、、』


阿笠宅の部屋の電気は付いているし、周りを見るが誰もいないし気配もない。

特に計画も立てず行き当たりばったりで来た私は特にすることも無い。
ベルモットの顔だけ見れればいい。
ってことでひとまず阿笠宅の近くの物陰に隠れて待つことにした。


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動き出したのはその数十分後だった。


車の停車音が聞こえて伏せていた頭をふと上げた。
そして顔だけ覗くように見ると、


『、、、！』

１台の外車が家の前にとまっている。

そして出てきた人は以外にも知っている顔で思わず目を見張った。

『あのバスの時の、、、』


そう、つい最近の運が悪く関わってしまったバスジャックで会った外国人の女性。
独特なバカっぽい(失礼)日本語を話していた女性だ。

確か、バスの中で犯人に一発膝蹴りしていたし、トカレフに安全装置入れたのも彼女だっけ？
この人がベルモット、、、？
おいおい工藤新一、普通に話していたじゃねえか。


その女性は玄関に向かう。
完全に背中を向けた時を合図に私は行動を起こした。
会話を聞こうと車を死角に使って近づこうとすると、視界の端で物音と人影が動いた。

しまった、まさか仲間が！？と動揺しながらその人影の方へ目線をむ、、、、、え？



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『、、、、は？』


開いた口が塞がらないとはこの事なのか、、、
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その人影の正体は毛利蘭でコソコソとトランクに入って、、、え？毛利蘭！？トランク、、、！？

なにやってんの！？


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工藤新一の顔が頭に浮かぶ。
工藤新一はこのことを知っているのか？？


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『、、、、ﾁｯ！くそ！』


どうしてもほっておけなくて私も車のトランクの方へと足を向けた。

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