野良猫２《名探偵コナン》

協力者9 ページ22

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だが、それで本当に白川Aの存在は消せたのだろうか。
メディアでは二十歳くらいの女性の死体が発見されたと報道された。

もし裏社会の人間が監視カメラの写真、加工される前の写真を手に入れていたら？
それが警察の目が届かない場所で出回っていたら？

今では戸籍がない、そして情報量を持つ最高の獲物、利用価値の高い獲物なった白川Aは表からも裏からも追われることとなるだろう。



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それを知ってか、それから白川Aの活動は見られなくなり、ついにはなくなった。

また、ルパン一味と一緒にいるという情報もない。これは誤算だった。

ルパン三世と共にいるのならば、ルパン三世の予告を出したところに白川Aはいるということ。
ルパン三世を追う＝白川Aの確保に繋がるという読みで諜報機関側でルパン三世の周りに入り込む人間を手配していた。

白川Aがルパン三世から離れるのなら、その計画は失敗だ。
つまり、白川Aを捕まえる宛がなくなったことを意味する。

完全に白川Aを見失ったのだ。

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それから３年後、この日本の公安が白川Aを確保したという情報を聞いた。
それが本当かどうかは分からないがその直ぐに行方をくらませたという。

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あれから、八年。

まさかあんな形で再会するとは思わなかった。
あの事情聴取後の白川Aの反応を見ると、さすがに俺をあの時の警護隊員とは覚えていないみたいだ。

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白川Aの人生を狂わせたあいつらの代わりに俺が謝っても仕方がないとは分かっている。

だが、こうして再び会うことが出来た。
これは運命なのか神からの褒美なのか、それとも、この事実に対して何も出来なかった俺へのチャンスなのかもしれない。

だったら、俺は少しでも助けになりたい。

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もう一度一人の人間、白川Aとして堂々と暮らせれるように。

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目の前のベッドに眠る白川Aを見つめる。


あれからどうしていたのだろう。

本当にルパン三世達の元から離れたのか。
犯罪組織からは狙われてないか。
今は安全な生活を送っているのか。



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今は幸せなのか。


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『、、ん、、、』


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赤井「、、、！」


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微かな息遣いが聞こえ、白川Aに目を移す。
そしてゆっくりと開かれた目。
俺は椅子から立ち上がり、上から覗き込んだ。

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俺の顔を見て、さらに目は開かれる瞳。



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あの時と変わらない綺麗な黒色だった。


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